呂建剛

呂建剛（ろ けんごう）について

呂建剛は1979年2月19日生まれ、中国・天津市出身の元プロ[[野球選手]]です。ポジションは投手で、最速140キロのストレートに加え、キレのあるカーブやスライダーを持ち味とした選手です。彼のキャリアは日本のプロ野球界と中国の野球界での両方にわたり、多くの功績を残しました。

経歴

南開大学附属中学校を卒業後、呂は天津のアマチュア野球チームに所属しました。この頃から同じく若手本格派投手として注目を集めていた陳坤などとともに、将来が期待される選手として知られるようになります。野球を始める前は陸上競技に取り組んでおり、その運動能力が野球選手としての基礎となったのです。

1998年、彼は中日ドラゴンズに練習生として入団。同年、バンコクアジア大会では中国代表としてデビューを果たしました。1999年には素質を見込まれ、チームと正式契約を結び、中国人初のプロ[[野球選手]]として支配下登録されました。背番号69が与えられましたが、育成目的での契約であったため、1軍での出場はわずかでした。2000年には一度1軍登録がされましたが、試合には投げることなく2軍に戻りました。

2002年、呂は自身のキャリアにおいて重要なイベントとなる世界大学野球選手権や釜山アジア大会に中国代表として出場しましたが、アジア大会では肘を故障し、精神的なストレスも影響し同年限りで中日ドラゴンズを退団しました。その後は天津ライオンズに戻り、背番号17を背負いました。

故障の影響でしばらくはプレーが難しい時期が続きましたが、2006年には見事な復活を果たし、中国野球リーグ最優秀投手賞を受賞しました。同年のハーレム・ベースボールウィークでは台湾の大学生チームに対して完封勝利を挙げ、アジアシリーズやドーハアジア大会にも出場しました。

2007年には中国野球リーグのMVPと最優秀投手賞を連続受賞し、北京オリンピックのプレ大会でも先発登板し、フランス戦では6回1失点の好投を見せましたが、日本相手には敗戦投手となりました。一方、同年のアジアシリーズでは古巣である中日相手に先発し、中日打線を5回途中まで無安打に抑える投球を見せつつも、最終的には敗れてしまいました。

2008年、呂は3年連続で中国リーグの最優秀投手賞を受賞し、北京オリンピックでは中国代表が台湾を相手に初勝利を収める際、勝ち投手として名を刻みました。この試合は中国野球史においても記録的な勝利となりました。その後、彼は4年連続でアジアシリーズに出場するチームの一員となり、また天津ライオンズの優勝にも貢献しました。

2009年にはWBCにて台湾戦に先発し、6回無失点で勝利投手となり、2010年の広州アジア大会では準決勝に登板しましたが敗戦となりました。2013年のWBCでの中継ぎ登板でも無失点に抑えるなど、晩年もなお実力を示し続けました。

現在

現在、呂建剛は第一線から退き、中国で野球の普及活動に努めています。また2023年には天津ライオンズの監督に就任し、後進の育成に力を注いでいることが期待されています。

人物

呂は中国代表チームのエースとして高い地位を確立しており、背番号は17を代表する象徴的な番号にしました。以前はオーバースローであった投球フォームを故障後には横手ぎみのスリークォーターに変えるなど、技術革新を果たしました。日本語が得意であり、中日時代には通訳をほとんど必要としなかったことも知られています。また、彼の食事に関するエピソードは、多くの同僚選手から「食べすぎ」という言葉が飛び交うほどの食欲を示していました。

呂建剛はそのキャリアを通じて数多くの成果を残し、中国野球界での重要な存在であり続けています。

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