呉服町 (福岡市)

福岡市博多区呉服町について

福岡市博多区に位置する呉服町は、上呉服町、中呉服町、下呉服町の3つの町域で構成されています。総面積は約28.92ヘクタールで、2023年7月末時点での人口は合計4,267人です。各町域の郵便番号は以下の通りです。

上呉服町：812-0036
中呉服町：812-0035
下呉服町：812-0034

地理

呉服町は福岡市の都心部である天神から北東約1.3キロメートルに位置し、博多区の北西側に位置しています。町域は北から順に下呉服町、中呉服町、上呉服町と並んでいます。御笠川を挟んで千代地区と隣接し、南東側は御供所町、南西側は大博通りを挟んで店屋町、綱場町、奈良屋町、北西側は大浜通りを挟んで大博町と接しています。また、昭和通りが下呉服町と中呉服町の間、明治通りが中呉服町と上呉服町の間を走っています。

大博通り、昭和通り、明治通り沿いはオフィス街として賑わっていますが、一歩裏手に入ると昔ながらの下町の雰囲気が残っており、多くの寺院が点在しています。

歴史

かつては博多祇園山笠の「呉服町流」を形成していましたが、1966年の町名町界整理事業により東西に分断され、東側は東流と恵比須流、西側は西流と合流しました。現在では、山笠期間中に呉服町交差点前に飾り山が設置され、追い山では大博通りがコースとなります。また、博多どんたくや福岡ソフトバンクホークスの優勝パレードのスタート地点としても知られています。

都市計画

呉服町は福岡市の「都心部」に位置づけられており、特に博多駅周辺地区とウォーターフロント地区の間に位置しています。御笠川沿いは「河川緑地軸」として、昭和通り、明治通り、大博通り沿いは「都市軸」「沿道軸」として位置づけられています。全域が「複合市街地ゾーン」に指定されており、住宅、業務施設、商業施設が共存しています。しかし、一部地域では狭隘道路や老朽化した木造住宅が多く、災害時の安全性に課題があります。用途地域としては、大部分が商業地域ですが、一部は第一種住居地域に指定されています。

人口の推移

上呉服町、中呉服町、下呉服町を合わせた人口の推移は以下の通りです。

（データは省略）

主な施設

公共・公益施設：

福岡市大浜公民館
大浜公園
浜口公園

業務施設：

呉服町ビジネスセンタービル
しんわ本社
クレディセイフ企業情報本社
田辺製薬株式会社 九州支店

教育施設：

福岡市立特別支援学校「博多高等学園」

かつては御供所小学校、大浜小学校がありましたが、現在は統合され、福岡市立博多小学校、福岡市立博多中学校の校区となっています。

名所・旧跡

聖福寺西門
西教寺
妙典寺
善導寺
本長寺
萬四郎神社
下竪恵比須神社および地蔵大菩薩
大博劇場跡

大博劇場はかつて九州最大の劇場として知られ、アインシュタインが講演を行った場所としても有名でした。

交通

道路：

福岡高速環状線：呉服町出入口
福岡県道43号博多停車場線および福岡県道44号博多港線（大博通り）
福岡市道千代今宿線（明治通り）
福岡市道博多姪浜線（昭和通り）
大浜通り

鉄道：

福岡市地下鉄箱崎線呉服町駅

バス：

西鉄バス
昭和バス
JR九州バス


呉服町は、歴史と現代が交錯する魅力的なエリアであり、福岡市の重要な一部を担っています。

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