周布村 (島根県)

周布村（すふむら）は、かつて島根県那賀郡に存在した村で、現在の浜田市の一部にあたります。

地理

周布村は、周布川の下流部の東岸に位置していました。村は日本海に面しており、豊かな自然環境に恵まれていました。

歴史

1889年（明治22年）4月1日の町村制の施行により、那賀郡の周布村、日脚村、津摩村、治和村、穂出村（一部、字吉地）が合併し、新たな村として周布村が発足しました。この合併により、村の規模が拡大し、行政機能の強化が図られました。

1940年（昭和15年）11月3日、周布村は那賀郡の浜田町、石見村、長浜村、美川村と合併し、市制を施行して浜田市が新設されました。これにより、周布村は自治体としての歴史を閉じ、浜田市の一部となりました。この合併は、地域の経済発展や都市化を促進する一環として行われました。

地名の由来

周布という地名の由来には、古代の伝承が残されています。和加布都主命（わかふつぬしのみこと）が狩りをする際に、幔幕（まんまく）を張り渡すようにと「周布（すふ）」と詔（みことのり）したことが起源とされています。その後、神亀3年（726年）に「我布（がふ）」から「周布」へと改められました。この地名には、古代の神話や歴史が色濃く反映されています。

参考文献

角川日本地名大辞典 32 島根県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

* 島根県の廃止市町村一覧

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