和歌山共同発電所

和歌山共同発電所の概要

和歌山共同発電所は、和歌山県和歌山市湊に位置し、和歌山共同火力株式会社によって運営されています。この発電所は、住友金属工業（現在の日本製鉄）と関西電力の共同出資によって1961年に設立され、1963年に最初の発電機が稼働を開始しました。これまでに3台の発電機が建設されており、最新の発電機は高効率のコンバインドサイクル発電方式を採用しています。

発電所の歴史

発電所の歴史は1961年6月に住友金属工業と関西電力が共同で和歌山共同火力株式会社を設立したことから始まります。その後、1963年4月には1号機が営業運転を開始し、1965年には2号機、1970年には3号機も運転を始めました。これらの機械は、高炉ガス、コークス炉ガス、そして重油を燃料にしており、地域の電力供給に寄与してきました。

しかし、長年の運用により、1号機と2号機は老朽化が進み、2012年には新たに高効率コンバインドサイクル発電方式を採用した新1号機が着工されました。新1号機の営業運転は2014年10月14日に開始され、これに伴い旧1号機は2013年10月に廃止されました。2号機は定期検査時の予備機として機能しています。

発電設備の詳細

和歌山共同発電所の総出力は2016年1月現在で37.9万kWです。発電所には以下のような設備があります。

• - 新1号機: 14.8万kWの出力をもつコンバインドサイクル発電機で、ガスタービンと蒸気タービンを1軸ずつ備えています。使用燃料は高炉ガスとコークス炉ガスです。
• - 2号機: 定格出力は7.5万kWで、1965年に営業運転を開始しました。こちらも高炉ガス、コークス炉ガス、重油を燃料として使用しています。
• - 3号機: 15.6万kWの定格出力を持ち、1970年に運転を開始しています。使用する燃料は2号機と同様で、商業電力供給に貢献しています。

まとめ

和歌山共同発電所は、長い歴史と技術の進化を持つ火力発電所です。住友金属工業と関西電力の協力により設立され、地域の電力需要に応え続けています。新たな発電方式の採用によって、効率の向上と環境負荷の低減を図りながら、今後も重要な役割を果たすことでしょう。今後の技術革新やエネルギー施策により、さらなる進展が期待されます。

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