和歌山県庁舎

和歌山県庁舎について

和歌山県庁舎（わかやまけんちょうしゃ）は、和歌山県和歌山市に位置し、行政の中心的な役割を果たしています。この庁舎群は、本館、北別館、東別館、警察本部庁舎（西別館）、南別館（防災センター）から構成され、総面積は2.3ヘクタールに及びます。

歴史的背景

和歌山県は1871年（明治3年）に設置され、その後すぐに行政の中心としての機能を担ってきました。最初の庁舎は和歌山城砂の丸に建てられ、その後、1873年に現在の汀公園に移転。初期の庁舎は西洋式の木造建築でしたが、1938年に紀州藩家老の屋敷跡に現本館が完成し、ここから庁舎群の発展が続きます。

主要な建物の概要

本館

本館は1938年に完成し、地上4階の鉄筋コンクリート造です。この建物は和歌山市内で戦争の影響を受けずに残った貴重な施設で、3階と4階には和歌山県議会の本会議場があります。また、本館は国の登録有形文化財にも指定されている重要な建物です。近年、耐震補強工事やエレベーターの設置が進められ、時代に合わせた機能改善も行なわれています。

東別館・北別館

東別館は1964年に竣工し、本館の東側に位置する鉄筋コンクリート造の建物です。北別館も同様に鉄筋コンクリート造で、1966年に完成しました。両建物とも行政機関の業務に利用されています。

警察本部庁舎（西別館）

西別館は和歌山県警察本部の本庁舎として機能している建物で、1968年に完成しました。地上5階建てで、警察行政の中枢を担っています。

南別館（防災センター）

南別館は2006年に完成した比較的新しい建物です。地上10階で、高さは50.1メートルに及び、震度7に耐える能力を持つ免震装置も備えています。この施設は大規模災害時の拠点として位置づけられており、防災センターとして重要な役割を果たしています。

周辺施設

和歌山県庁舎周辺には、県民文化会館や和歌山県立近代美術館、和歌山県立博物館などの文化施設も揃っており、地域住民にとっても訪れやすい場所となっています。これらの施設も併せて利用することで、行政サービスに加え文化体験も得ることができます。

アクセス

交通機関の利用も便利で、JR和歌山駅や南海和歌山市駅からバスが出ており、『県庁前』や『県庁正門前』で下車すぐの位置にあります。このアクセスの良さも県民や観光客にとって魅力的なポイントです。

和歌山県の行政を支える和歌山県庁舎は、その歴史や建物の特徴を持ちながら、今もなお地域に貢献し続けています。

もう一度検索