和歌山駅

和歌山駅（わかやまえき）

和歌山駅は、日本の和歌山県和歌山市美園町五丁目に位置する駅で、西日本旅客鉄道（JR西日本）と和歌山電鐵が運営しています。この駅は、和歌山市の交通の中心として機能しており、東西南北に路線が伸びるターミナル駅です。

概要

和歌山駅は、県庁所在地である和歌山市の主要な駅で、日本各地と接続する重要な交通拠点として役割を果たしています。阪和線、和歌山線、紀勢本線（きのくに線）などがこの駅に集まり、ICOCAなどのICカードが利用できるエリアにも含まれています。

乗り入れ路線

和歌山駅には、JR西日本の紀勢本線、阪和線、和歌山線、大阪環状線、さらには和歌山電鐵の貴志川線、そして南海電鉄の路線が合計7つの路線が乗り入れています。特に阪和線の駅番号はJR-R54、和歌山電鐵の駅番号は01に割り当てられています。

この駅は紀勢本線の終着駅でもあり、紀勢本線の名称は新宮駅までの区間に適用されます。また、大阪近郊区間の南限にも位置し、JRの事務管理コードは▲622091です。

歴史

和歌山駅の歴史は、1898年に紀和鉄道によって開業した旧和歌山駅（現在の紀和駅）が起源です。最初に開業した和歌山駅が阪和線の和歌山市駅に取って代わられると、1924年には東和歌山駅として新しく開業されました。この時、和歌山電鐵もこの駅に乗り入れ、ゆっくりとターミナル駅としての位置づけが強くなっていきました。

しかし、1944年に南海鉄道が国有化され国鉄阪和線になることで、和歌山駅はさらに重要性を増し、他の鉄道路線と直接接続する主要な拠点となったのです。1961年には和歌山線が当駅に接続する形で路線が延長され、1972年には貨物支線が旅客営業を開始しました。

そして1968年2月1日に紀和駅が和歌山駅に改称され、37年ぶりに新たな和歌山市の玄関口としての名実両面の役割を果たすようになりました。

駅構造

和歌山駅は地上駅として、5面8線のホームを有しています。各ホームは地下道や跨線橋で結ばれており、貴志川線のホームは地下道でのみ結ばれています。駅には「みどりの窓口」が設置され、すべての改札口には自動改札機が設けられています。

特に重要なのは貴志川線との乗り換えで、中間改札を通る必要があり、乗客は乗車券を所持していることが求められます。

ダイヤと利用状況

和歌山駅では、特急「くろしお」や快速を含む多くの列車が停車し、日中は特に賑わいを見せます。各路線の間での乗り換えも多く、近隣の路線へのアクセスがしやすいのが大きな魅力です。また、利用状況によると、和歌山線や紀勢本線からの乗り換え客も多く、県内外からの利用者流入が見込まれます。

駅周辺

駅周辺は商業施設や学校が立ち並び、西口には近鉄百貨店や和歌山MIOがあります。行政機関や金融機関も多く存在し、和歌山市の中心地としての機能を果たしています。バスターミナルも併設され、様々な交通手段が整備されています。

このように和歌山駅は、利用者にとって非常に便利な交通拠点として、今後もその重要性を保ち続けるでしょう。

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