和歌山県道14号和歌山打田線

和歌山県道14号和歌山打田線

和歌山県道14号和歌山打田線（わかやまけんどう14ごう わかやまうちたせん）は、和歌山市から紀の川市へと続く主要な地方道です。この道路は、以前は国道24号として利用されていましたが、交通量の増加や平面交差による渋滞が問題視され、県道路線に移管された経緯があります。

概要

和歌山打田線は全線が国道24号の一部として機能しており、最も顕著な問題点は、その二車線道路であったことです。特に、国鉄（現・JR西日本）和歌山線との交差部分では、踏切待ちの時間が長くなることで交通渋滞が悪化する傾向がありました。また、岩出橋は紀の川の堤防上に位置しており、大雨による水位上昇時には全面通行止めとなることがあり、洪水の危険も孕んでいました。

これらの問題を解決するため、打田町から和歌山市出島にかけて岩出バイパスおよび和歌山バイパスが新たに建設されました。これにより、旧道は和歌山県道14号としての役割を担うことになりました。しかし、岩出橋に関しては依然として多くの道路が合流するボトルネックとなり、バイパスが完成した後でも交通は混雑したままでした。

特に、和歌山国体を契機に架け替え工事が進められましたが、近隣の住宅における出水問題によって工事は一時的に中断され、結果として工事の進行が大幅に遅れる事態となりました。最終的に、2018年には新しい橋が暫定的に利用開始され、その後本格的な4車線化が完成しました。

路線データ

• - 実延長: 15.790km
• - 起点: 和歌山市出島（出島交差点＝国道24号・国道24号和歌山バイパス交点）
• - 終点: 紀の川市黒土（黒土交差点＝国道24号・国道24号岩出バイパス交点）

この道路は以下の年において歴史的な変遷を経ています：

• - 1977年（昭和52年）3月31日 - 和歌山県が一般県道和歌山打田線を認定。
• - 1993年（平成5年）5月11日 - 建設省から主要地方道に認定される。
• - 1994年（平成6年）4月1日 - 和歌山県により主要地方道14号和歌山打田線として認定。
• - 1995年（平成7年）4月1日 - 和歌山市出島から岩出町へと降格。

地理

この道路が通過する自治体は、和歌山県内の和歌山市、岩出市、紀の川市です。それぞれの地区には、他の重要な道路や県道が交差し、地域間の交通の要所となっています。

主な交差点

• - 和歌山市

- 国道24号・国道24号和歌山バイパス（出島交差点、起点）
- 和歌山県道149号紀伊停車場田井ノ瀬線（田井之瀬交差点）
- 和歌山県道144号岩橋栗栖線（岩橋交差点）

• - 岩出市

- 和歌山県道10号岩出野上線（船戸交差点）
- 和歌山県道63号泉佐野岩出線（宮交差点）

• - 紀の川市

- 和歌山県道119号中三谷下井阪線（下井阪交差点）
- 国道424号（打田交差点）

このように、和歌山県道14号和歌山打田線は地域の重要な交通路として多くの機能を担っています。

もう一度検索