和泉川 (神奈川県)

和泉川について

和泉川は、神奈川県横浜市西部を流れる二級河川で、境川の支流です。全長は9.42kmで、ふるさとの川整備事業の対象河川となっています。

地理

和泉川の源流は、瀬谷区の東端に位置する瀬谷市民の森です。そこから、境川と並行するように瀬谷区、泉区を南下し、戸塚区俣野町で境川に合流します。川沿いには緑地や屋敷林などの自然景観が多く残されており、横浜の原風景である谷戸の景観を今に伝える貴重な川です。泉区内の地蔵原や瀬谷区内の東山など、水辺が多く点在しているのも特徴です。

環境

和泉川の環境整備に対する取り組みは、数々の賞を受賞しています。瀬谷区宮沢地区にある東山の水辺と関ヶ原の水辺は、2005年に土木学会デザイン賞を受賞しました。また、国土交通省手づくり郷土賞を「和泉川「東山の水辺」」が平成9年度に、「和泉川親水広場」が昭和63年度にそれぞれ受賞しています。

川幅は25-40メートル、河床勾配は1/250から1/300で、自然の川らしさを取り戻すために、隣接する公園や広場と河川の一体化が図られています。河川改修の際には、新河道と旧河道の間を約250m、約5,000m²買収し原っぱとして整備。広場側の右岸は緩やかな傾斜の土手とし、水際線を杭打ちで固定、左岸は護岸が施工されました。

現在では、植物が繁茂し松杭は覆い隠されています。河床には礫が敷き均され、中洲が造成されています。中洲の上流側には大きな石を配置し、洲の発達を促す工夫がされています。その他、水勢を受ける割り石積み、乱杭によるエアレーション、切石による瀬の造成、浅瀬による遊び場の造成など、細やかな計画がなされています。

境川遊水地公園付近の鍋屋橋から新折越橋にかけての200メートル以上は、地元住民によって菜の花畑が整備されており、春には美しい景観を楽しむことができます。

流域の自治体

和泉川の流域には、以下の自治体が含まれます。

神奈川県
横浜市瀬谷区
横浜市泉区
横浜市戸塚区

外部リンク

横浜市道路局 河川管理課 和泉川
最優秀賞：和泉川/東山の水辺・関ヶ原の水辺 - 土木学会
日本の美しい原風景を残すまちづくり！横浜市和泉川の川づくり取組み - ちいきごと
和泉川都市基盤河川改修事業の効果について - 国土交通省関東地方整備局

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