和泉新

和泉新について



和泉新（いずみ あらた）は、日本の山口県下関市生まれの元サッカー選手で、インド国籍も持っています。彼の誕生日は1982年7月31日で、ミッドフィールダー及びフォワードとして活躍しました。インドと日本の両方にルーツがあり、そのキャリアを通じてアジアのサッカー界に新たな道を切り開いた選手の一人です。

幼少期とサッカーの始まり


和泉は、インド人の父と日本人の母の間に生まれ、下関市彦島で育ちました。小学4年生の時にサッカーを始め、地元のスポーツ少年団に所属。その後、彦島中学校を経て下関中央工業高校へ進学しました。高校時代には同級生の宮本亨と共にプレーし、県大会で準優勝を果たすなどの成果を上げました。しかし、プロチームからのオファーは得られず、高校卒業後は新潟県のJAPANサッカーカレッジに進むことになりました。

プロへの道


専門学校在学中の2005年、和泉はアルビレックス新潟シンガポールに加入し、Sリーグでプレーを開始しました。Iリーグからのオファーもありましたが、環境の違いを理由に断りました。帰国後は自動車工場で塗装工として働きつつ、三菱自動車水島FCでサッカーを続けました。その後、再びプロとしての道を進む決意を固め、2006年にIリーグのイースト・ベンガルFCに移籍しました。この移籍により、彼はIリーグにおいて初めての日本人選手となり、そのシーズンは攻撃的ミッドフィールダーとして1ゴール、10アシストの成績を残しました。

インドでの成功


2007年にはマヒンドラ・ユナイテッドFCに移籍しましたが、左足の骨折により出場機会が限られてしまいました。2008年にはデュランド・カップで優勝し、続く2009年にプネーFCに移籍しました。この年にはインドの女性と結婚し、生活が一変します。2012年8月にはインド籍を取得し、同年1月末にはインド代表に招集されるという快挙を成し遂げました。このことは、他国出身者のインド代表入りが初めてのケースとしてメディアにも取り上げられました。

2014年にはプネーFCを退団し、2015年夏にはインド・スーパーリーグのアトレティコ・デ・コルカタに680万ルピー（約1250万円）で加わりました。彼の存在はチームにとっても非常に重要でした。

引退とその後のキャリア


2018年には自身のInstagramアカウントを通じて現役引退を発表し、その後はインディアン・スーパーリーグのアカデミー部門でコーチとして活動を開始しました。指導者としても新たな世代に影響を与え続けています。

所属クラブ



和泉新は、日本とインドをつなぐ架け橋として、そのキャリアを通じて両国のサッカー界に貢献し続けてきました。彼の物語は、国際性や多文化を尊重することがいかに重要であるかを示しています。

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