和泉照雄

和泉 照雄 (いずみ てるお)

和泉照雄は1921年8月20日に日本の鹿児島県垂水市で誕生し、1986年4月28日に亡くなった日本の政治家です。彼は公明党に所属し、参議院議員と鹿児島県議会議員の職を歴任しました。

学歴と初期の経歴

和泉は1937年に旧制鹿児島県立第二鹿児島中学校（現在の鹿児島県立甲南高等学校）を卒業しました。その後、1940年に陸軍士官学校の本科を卒業し、陸軍大尉として復員しますが、戦後は公職追放の措置を受けます。

政治キャリア

彼の政治のキャリアは1963年から始まりました。この年、鹿児島県議会議員に当選し、以降3期（計9年間）にわたって県議会議員として鹿児島市区を代表しました。1972年に3期目を終えた後、衆議院議員や参議院議員に立候補するも、いずれも落選しました。

1977年、和泉は第11回参議院議員通常選挙に全国区から立候補し、見事に当選します。この当選を受けて、彼は日本の政界において重要な役割を果たすことになります。

拉致問題への取り組み

彼の政治家としての活動の中では、特に1980年3月24日に行われた参議院決算委員会での質問が注目されます。この質疑応答では、北朝鮮による日本人拉致問題に関連するアベック失踪事件について触れました。この議題の取り上げは、拉致問題が国会で初めて率直に議論されるきっかけとなりましたが、彼が具体的に「北朝鮮」という名を挙げることはありませんでした。

引退と晩年

1983年には任期満了とともに政界を引退し、後に64歳で亡くなります。彼の死去の際には政界における功績が評価され、勲三等旭日中綬章が追贈され、正七位から正五位に叙される栄誉を受けました。

和泉照雄は、その生涯を通じて、日本の政治に多大な貢献をし、特に拉致問題に対する意識を高めたことで知られる政治家です。彼の活動は、今なお多くの人々に影響を与えています。

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