和田川 (静岡市)

和田川について

和田川（わだがわ）は、静岡県静岡市清水区を流れる準用河川で、その流域は山原川と塩田川に囲まれています。これら二つの河川は最大でも約2キロメートル離れているため、和田川はその間を流れる特徴的な存在となっています。

地理的特徴

和田川の水源は清水区梅ケ谷の国光寺池周辺にあり、ここから南に向かって流れていきます。流れの道すがら、真珠院の近くを通り、さらに東名高速道路の北側約200メートル地点で谷津川が合流します。谷津川は蜂ヶ谷方面から流れてくる川で、和田川の水流に新たな水を提供します。

和田川はさらに進むと、清水第六中学校の西側で押切方面から流れ込む一丁田川と出会います。これらの合流点が、和田川の水量や流れに影響を与える重要なポイントとなっており、河川のダイナミクスを形成しています。

その後、和田川は県道67号の下をくぐると、右岸側から大内川が合流します。その直後、和田川は清水警察署の近くで巴川に注ぎ込むことで、河川の流れを完結します。これにより、和田川は周辺の水系における重要な役割を果たす存在となっています。

治水対策

和田川流域の特性により、豪雨時には山原川や塩田川が溢れることが考えられます。このような場合、和田川を含む一帯が浸水するリスクがあるため、地域の治水対策が不可欠です。

このような水害を軽減するために、地域にはいくつかの遊水地が整備されています。押切北遊水地は清水高部東小学校の西側に位置し、地域の水を一時的に貯留する役割を担っています。また、押切南遊水地は清水第六中学校の西側に造成されており、同様の目的で利用されています。

さらに、「能島遊水地」は和田川と大内川が合流する地点に位置し、特に大雨の際には重要な機能を果たします。加えて、大内新田の遊水地も地域の水管理に寄与しており、このような取り組みによって浸水被害を軽減する狙いがあります。地域内の小中学校のグラウンドも遊水地機能を持たせることにより、さらなる治水対策が講じられています。

これらの治水対策は、地域住民や学校、さらには公共施設が協力し合い、より安全な社会づくりに向けての重要なアプローチとなっています。和田川は、その自然環境と人間の努力が共生する場であり、地域の安全性を確保するための大切な役割を果たしています。

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