和田義直

和田義直（わだ よしなお）は、鎌倉時代初期に活躍した武将です。

経歴

建暦3年（1213年）、和田義直は弟の義重、従兄弟の胤長と共に泉親衡の乱に加担しました。しかし、計画が発覚し、伊東祐長の元で禁固処分を受けます。父である和田義盛の嘆願により、北条義時の同意を得て、弟の義重と共に赦免されました。一方、従兄弟の胤長は赦されず、陸奥国岩瀬郡へ配流となります。

この幕府の裁断に不満を抱いた義盛は一族を招集し挙兵を決行（和田合戦）。義直は、同年5月3日に伊具盛重によって討ち取られました。享年37歳。

土佐国の伝承

高知県土佐郡土佐町和田には、和田義直が和田合戦を生き延びてこの地に辿り着いたという伝承が残されています。この伝承によると、建保4年（1216年）に讃岐国和田浜（現在の香川県観音寺市豊浜町和田浜）に下向し、7年間その地に住んだ後、土佐国に移住したとされています。土佐和田氏はこの義直の子孫を称しており、戦国時代の和田義清・和田義光親子らは長宗我部氏に従いました。

関連作品

和田義直は、以下のテレビドラマで描かれています。

草燃える（1979年、NHK大河ドラマ） - 演：安永憲司
鎌倉殿の13人（2022年、NHK大河ドラマ） - 演：内藤正記

和田義直は、短い生涯ながらも、鎌倉時代初期の動乱期を象徴する人物の一人と言えるでしょう。

もう一度検索