和田裕美

和田裕美について

和田裕美（わだ ひろみ）は、日本の著述家、講演者、営業コンサルタントそして実業家として知られています。営業やコミュニケーションに関連するテーマで執筆および講演を行い、自己啓発やビジネスに関する書籍を多く著しています。京都府宇治市出身で、光華女子大学英米文学科を卒業。その後、京都光華女子大学キャリア形成学科で客員教授としても活動しています。また、熊野本宮大社の参与や、社団法人神社プラス1の代表も務めています。

経歴

彼女のキャリアは外資系教育会社である日本ブリタニカ株式会社で始まり、そこで営業の実績を上げ、同社で支社長に就任しました。世界142カ国の社員中、営業成績では2番を記録し、成約率98%を達成しました。この素晴らしい成果を背景に、企業が日本市場から撤退する際に独立し、株式会社ペリエを設立。後に和田裕美事務所、現在の株式会社HIROWAへと進化しました。彼女が行ってきた営業マン育成の研修は、すでに受講者数が10万人を超えており、その成果は広く認知されています。

2017年9月には、NHK Eテレの『漫才先生』に出演し、のちにこの番組は『芸人先生』に改名されレギュラー化しました。この番組では、和田が芸人たちの講義内容をビジネスの観点で解説しています。エグゼクティブ・プロデューサーの松井修平氏は、和田の補足が彼らの話に信頼性を与えると評しています。

和田は、教育分野にも貢献しており、絵本『ぼくは ちいさくて しろい』は、日本の小学校1年生の道徳の教科書に収録され、さらに『人生よかったカルタ』という教材も制作し、一部の学校で使用されています。特に、このカルタは新型コロナウイルス感染拡大に伴い、思考をポジティブに変えるツールとして注目を浴びました。

営業の思想

和田は、営業の根本には強いメンタルと、3つの重要な能力が必要だと提唱しています。これらは営業における「土台」や「柱」として機能します。

土台の考え方

1. 陽転思考: ネガティブな事実を受け入れた上で、最良な選択肢を見つけ出す思考法です。
2. 単純思考: 他人の意見に耳を傾け、シンプルに物事を捉える習慣。
3. 感情移入: 商品説明の際に、感情豊かに表現する力を育てること。

3つの柱

営業の実践には以下の3つの能力が必要です。

1. 知識能力: 自分の扱う商品だけでなく、競合他社の知識も持っていること。
2. 情緒能力: 常に笑顔で、他者に気配りできる態度。
3. 意識能力: プロとしての意識を高める心構え。

陽転思考は特に彼女のライフワークとして位置づけられており、ポジティブな思考を超えて、否定的な考えを理解した上で新しい価値を見出す考え方を広めています。具体的には、書籍やカルタなどの形で広められ、教育現場にも導入されているのです。

著書の豊富さ

彼女は多くの著書を執筆しており、例えば『営業のビタミン』や『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』、また『人生を好転させる「新・陽転思考」』などが有名です。これらの書籍は営業職の方々だけでなく、自己啓発を目指す人々にも広く読まれています。

和田裕美は、営業やコミュニケーションに関する豊富な知識と経験をもとに、多くの人に影響を与える活動を続けています。彼女の考え方や方法論は、ビジネスの現場だけでなく、教育分野や一般生活においても重要な指針となることでしょう。

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