和田麻希

和田 麻希

概要

和田 麻希（わだ まき）は、1986年11月18日生まれ、京都府出身の日本の元陸上競技選手です。主に100メートル競走と200メートル競走といった短距離種目で活躍しました。学生時代に国内トップレベルの成績を収め、卒業後も実業団選手として長きにわたり日本のスプリント界を牽引。日本代表として世界選手権に出場するなど、国際舞台での経験も持ちます。

競技経歴

学生時代から頭角を現す

龍谷大学に在学中から、そのスプリンターとしての才能を開花させます。特に2007年に開催された日本学生陸上競技対校選手権大会では、100メートルと200メートルの両種目で圧巻の走りを見せました。この大会で、和田選手は自身のそれまでの自己記録を更新し、見事に二冠を達成。学生競技者として最高の栄誉の一つを手にしたことは、その後のキャリアにおける大きな自信となりました。

国内選手権での躍進

大学での成功を経て、日本の主要な陸上競技大会でも consistent な成績を残すようになります。日本陸上競技選手権大会においては、国内トップアスリートたちとの激しい争いを繰り広げました。2008年の同大会では、女子200メートルで実績のある信岡沙希重選手に次ぐ2位となり、準優勝を飾ります。翌2009年の大会では、女子100メートルに出場。このレースでは、当時の日本の女子スプリント界を代表する髙橋萌木子選手、渡辺真弓選手に続いて3位に入賞し、表彰台に上りました。

世界選手権への挑戦

2009年の日本選手権での100メートルでの活躍が評価され、同年夏にドイツのベルリンで開催された世界陸上競技選手権大会の女子4×100メートルリレー日本代表メンバーに選ばれます。この大舞台で、和田選手はリレーチームの一員として予選に出場。チームのアンカーという重要な役割を担い、世界の強豪国の選手たちを相手に力走を見せました。日本チームは44秒24のタイムをマークしましたが、予選に出場した17チーム中14位となり、惜しくも決勝進出には及びませんでした。しかし、世界のトップレベルのレースを経験したことは、貴重な経験となりました。

実業団選手としての継続的な活躍と引退

2012年には、名門として知られるミズノトラッククラブ（MTC）に所属を移し、プロアスリートとしての道を歩み続けます。長年にわたり厳しいトレーニングと競技に打ち込み、日本のスプリント界の第一線で活躍を続けました。特に、ベテランの域に達していた2018年の第66回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会では、女子200メートルで再び輝きを放ち、見事優勝を飾るなど、衰えを知らないパフォーマンスを披露しました。そして、2021年に開催された第69回全日本実業団陸上競技選手権大会をもって、競技生活に区切りをつけることを発表。長年の現役生活から退きました。

主な自己記録

100メートル：11秒53 （記録日：2018年10月21日）
200メートル：23秒67 （記録日：2007年9月9日）

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