和道流

和道流（わどうりゅう）

和道流は、大塚博紀が創始した空手道と柔術の流派です。この流派は空手と柔術の両方の特長を持ち、武道の発展に大きく寄与してきました。

和道流空手道の概要

大塚博紀は、空手の発展において重要な役割を果たしました。彼は村田流の神道揚心流や為我流の柔術を大成させた後、さらに船越義珍や本部朝基、摩文仁賢和などの名門から学んだ空手技術を取り入れました。また、久保義八郎から学んだ柳生神影流の古流剣術の技術も和道流空手道に融合されています。これは、松濤館流、剛柔流、糸東流と共に、空手護身術の四大流派の一つとして広く認知されています。

和道流の形

大塚博紀が残した形は、次の16種類です。

• - 基本形
• - 平安初段 (ピンアン)
• - 平安弐段
• - 平安参段
• - 平安四段
• - 平安五段
• - ナイハンチ
• - 公相君
• - セイシャン
• - チントウ
• - バッサイ
• - ジオン
• - ニーセイシ
• - ジッテ
• - ローハイ
• - ワンシュウ

また、和道流では全日本空手道連盟によって指定された形も存在します。第一指定形はチントウとセイシャン、第二指定形はクーシャンクーとニーセーシです。

和道流柔術拳法

和道流の特徴の一つとして、柔術拳法の存在があります。大塚博紀は空手道だけでなく、和道流柔術拳法も創始しました。これは、神道揚心流柔術を基盤とし、さらに為我流などの他の流派や空手の技法を組み合わせたものです。現在、和道流柔術拳法は日本古武道協会の一員として、空手や琉球古武術の一部として認識されています。この柔術拳法は和道流空手道の有段者のみに伝授されています。

主な会派団体

和道流にはいくつかの主要な団体があります。その中でも「全日本空手道連盟和道会」は最大の規模を誇り、和道流全体を統括しています。この団体は、全日本空手道連盟の協力団体でもあり、多くの大学が所属しています。東京大学、東京農業大学、明治大学、立教大学、東海大学、國學院大學、熊本工業大学、福岡大学がその主要校です。

もう一つの団体である「和道流空手道連盟」は、二代目宗家の大塚博紀が世襲し、現在は三代目の大塚博紀が会長および最高師範を務めています。ここでも和道流柔術拳法の指導が行われており、日本大学や東京外国語大学が名を挙げる主要校の一部です。

さらに、道原伸司が創設した「日本空手道教育研究会」も存在します。

最後に

和道流はその独自のスタイルと技術で、多くの武道家に支持されています。空手と柔術を融合させたこの流派は、現代においても多くの支持を受け、その伝統が受け継がれています。

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