品川イーストワンタワー

品川イーストワンタワー

品川イーストワンタワーは、東京都港区港南二丁目に位置する大規模なインテリジェントビルです。この建物は、再開発によって生まれた「品川グランドコモンズ」エリアの一画に、大手建設会社である大東建託によって建設されました。地下3階、地上32階建てという規模を誇り、2003年（平成15年）3月31日に竣工を迎えました。

ビルは多様な機能を複合的に備えています。地下1階から地上2階にかけては、バラエティ豊かな飲食店や物販店など、合計14店舗の商業ゾーンが展開されており、多くの来訪者で賑わいます。地上3階はサービス関連のテナントが集まるフロアとなっており、英会話教室やクリニックモールなど、様々なサービスが提供されています。

建物の中核を成すのはオフィススペースで、4階から24階までがビジネスの拠点として利用されています。これらのフロアは、最新の設備を備えた快適な執務空間を提供しています。25階はトラス階と呼ばれる構造上の重要な階であり、この階を境に上層階と下層階で構造的な特徴が変わります。

26階から最上階の32階にかけては、ANA・インターコンチネンタルホテルズグループが運営する高級シティホテル「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」が入居しています。都市の眺望を楽しみながら質の高いサービスを受けられるこのホテルは、国内外からの宿泊客に利用されています。

館内には、ビジネスをサポートする施設も充実しています。例えば、21階にある貸会議室は、品川駅からのアクセスが非常に良好であることに加え、きめ細やかなサービスが行き届いているため、連日高い稼働率を誇っています。重要な会議やセミナーの会場として多くの企業に利用されています。

また、品川イーストワンタワーは、文化的なイベントにも積極的に取り組んでいます。毎月第2日曜日には、2階のエントランスホールを会場として、ジャズを中心とした定期コンサートを開催しています。さらに、その前日の土曜日の夜には「ビッグバンドナイト」と銘打ち、迫力あるビッグバンドの演奏を無料で提供するなど、誰もが気軽に音楽を楽しめる機会を定期的に設けています。これらのイベントは、ビルを訪れる人々に潤いを与えています。

一般的なオフィスタワーが無機質な印象を与えがちなのに対し、当ビルではそのイメージを和らげるための工夫が凝らされています。具体的には、館内の装飾が季節ごとに変更されており、訪れるたびに異なる雰囲気を楽しむことができます。こうした細部への配慮が、快適な空間づくりに繋がっています。

主要なテナントの一つとして、建物の建設主体でもある大東建託の本社が入居しています。

品川イーストワンタワーは、品川グランドコモンズを構成する主要なビルの一つであり、隣接するストリングスホテル東京インターコンチネンタルと共に、品川エリアのランドマークとしての役割を果たしています。オフィス、商業、サービス、宿泊という多様な機能を備えた複合施設として、多くの人々の活動を支えています。

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