唐山大地震 (映画)

唐山大地震 (Aftershock)

『唐山大地震』（とうざんだいじしん、英: Aftershock）は、2010年に公開された中国のドラマ映画です。張翎の小説『余震』を原作とし、1976年7月28日に発生した唐山地震によって引き裂かれた家族の、その後の32年間にわたる別れと再会を描いています。

概要

本作は、未曾有の天災によって一瞬にして日常を奪われた人々の苦しみ、そしてその中で懸命に生き抜こうとする家族の絆を描いた感動的な物語です。地震発生時、母親は二人の子供のうち一人しか救えないという究極の選択を迫られます。この出来事が、家族の運命を大きく変えていくことになります。

中国では、地震発生からおよそ34年後の2010年7月22日に公開され、6億6505万4300元（当時のレートで約80億円）の興行収入を記録し、中国映画の歴代興行収入1位となりました。また、中国初のIMAX映画としても話題を呼びました。第83回アカデミー賞外国語映画部門の中国代表作品にも選出されています。

キャスト

李元妮（リー・ユェンニー）：徐帆（シュイ・ファン） (日本語吹き替え：高島雅羅)
方登（ファン・ドン）：張静初（チャン・チンチュー）(日本語吹き替え: 相武紗季)
方達（ファン・ダー）：李晨（リー・チェ）(日本語吹き替え：佐藤拓也)
方登（少女）：張子楓（チャン・ツィフォン）(日本語吹き替え：芦田愛菜)
方達（少年）：張家駿（チャン・ジアージュン）(日本語吹き替え：磯部蒼太)
楊志（ヤン・ジー）：陸毅（ルー・イー）(日本語吹き替え：戸谷公人)
方大強（ファン・ダーチアン）：張国強（チャン・グォチアン）(日本語吹き替え：佳月大人)
小河（シャオハー）：王子文（ワン・ツィウェン）(日本語吹き替え：楠見藍子)
牛（ニウ）：楊立新（ヤン・リーシン）(日本語吹き替え：紺野相龍)
祖母：呂中（リン・ジョン）(日本語吹き替え：安芸けい子)
叔母：詠梅（ヨン・メイ）(日本語吹き替え：友近)
四川地震中の母：劉莉莉（リウ・リーリー）
王徳清（ワン・ダーチン）：陳道明（チェン・ダオミン）(日本語吹き替え：佐々木勝彦)
董桂蘭（ドン・グイラン）：陳瑾（チェン・ジン）(日本語吹き替え：水野ゆふ)

受賞とノミネート

第83回アカデミー賞外国語映画部門 中国代表作品（ノミネートはならず）
第5回アジア映画大賞 作品賞 ほか4部門ノミネート
第30回香港電影金像奨 アジア映画賞ノミネート
第4回アジア太平洋スクリーンアワード 作品賞、男優賞（陳道明）

日本での公開

日本では、当初『唐山大地震 -想い続けた32年-』の邦題で2011年3月26日に公開予定でしたが、東日本大震災の影響で延期されました。その後、『唐山大地震』と邦題を改めて2015年3月14日に公開されました。当初字幕版のみの上映予定でしたが、劇場スタッフの熱意により日本語吹き替え版も上映されることになりました。


本作は、大地震という未曾有の災害を背景に、人間の強さ、家族の絆、そして愛の尊さを描いた感動的な作品です。ぜひご覧ください。

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