善福寺 (杉並区善福寺)

善福寺（ぜんぷくじ）

東京都杉並区善福寺にある曹洞宗の寺院、善福寺について解説します。

概要

善福寺は、杉並区善福寺に位置する曹洞宗の寺院です。この寺院の名称は、もともとこの地にあった地名「善福寺」に由来しており、寺院が地名の起源ではありません。

歴史

創建年代は明確にはわかっていませんが、御堂阿闍梨によって開山されました。当初は「福寿庵」という名称で、山号は「無量山」でした。この頃は浄土系の宗派の寺院であったと考えられています。

1709年（宝永6年）に観泉寺の傘下に入り、曹洞宗に改宗しました。境内には、浄土宗時代の住職の墓が残されています。

1942年（昭和17年）に、地名の由来となった廃寺「善福寺」にちなんで、現在の「善福寺」に改称しました。

廃寺「善福寺」

現在の善福寺公園内にある善福寺池のほとりに、かつて「善福寺」という寺院が存在していました。しかし、この寺院の正確な創建・廃寺年代や所属宗派は不明です。

19世紀に編纂された地誌『新編武蔵風土記稿』には、廃寺となった時期が「先年」とだけ記述されています。また、港区にある善福寺との関連性も指摘されていますが、詳細は不明です。

交通アクセス

• - 西武新宿線上石神井駅より徒歩約12分
• - JR中央線快速荻窪駅、西荻窪駅、吉祥寺駅よりバス(関東バス・西武バス)「善福寺」下車

参考資料

• - 大谷光男、嗣永芳照 著『杉並区史跡散歩 （東京史跡ガイド15）』学生社、1992年
• - 「上井草村 善福寺池/福寿庵」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ123多磨郡ノ35、内務省地理局、1884年6月。

関連情報

• - 善福寺 ([[杉並区)]]（地名）

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