善福寺公園

善福寺公園

善福寺公園は、東京都杉並区にある都立公園で、都民の憩いの場として親しまれています。公園の中心には善福寺池があり、その周囲には遊歩道や遊具が整備されています。この池は、善福寺川の源流であるとともに、東京都水道局杉並浄水場の水源としても重要な役割を果たしています。都内で唯一、井戸を水源とする水道施設として、その存在は特筆されます。公園内には北池と南池の二つの池があり、それぞれが美しい景観を織りなしています。1961年6月16日に開園して以来、多くの人々に利用されています。

武蔵野三大湧水池

善福寺池は、井の頭池（井の頭恩賜公園）、三宝寺池（石神井公園）と並び、武蔵野三大湧水池として知られています。古くから湧水が豊富で、江戸時代には貴重な水源として利用されていました。池はかつて「遅野井池」とも呼ばれ、周辺の上井草村は「遅野井村」とも称されていました。

善福寺の由来

「善福寺」という名前は、かつて池のほとりにあった寺院に由来します。ただし、この寺は江戸時代に廃寺となっています。現在、近隣にある「善福寺」という寺院は、元々は福寿庵という名前でしたが、後年に地名をとって改名されたものであり、池の名前の由来とは異なります。

豊かな自然

公園内は、武蔵野の雑木林を彷彿とさせる木々が多く、野鳥や様々な草花が見られます。都内でも数少ない自然豊かな公園として、四季折々の風景を楽しむことができます。

遅の井の滝

公園内には「遅の井の滝」があります。これは善福寺池の湧水の一つで、伝説によると、源頼朝が奥州征伐の際にこの地で飲料水を求め、弓の筈で地面を掘ったところ、7箇所から水が湧き出たといわれています。この伝説から「遅の井」と名付けられました。現在では、湧水が枯渇したため、新たに井戸を掘り、ポンプで汲み上げた水を滝として再現しています。

アクセス

• - JR中央線・東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅より関東バス「南善福寺」行き「善福寺公園前」下車すぐ
• - JR中央線 西荻窪駅より関東バス・西武バス「上石神井駅」行き、または「大泉学園駅」行き「善福寺」下車徒歩5分
• - JR中央線・京王井の頭線 吉祥寺駅より関東バス「上石神井駅」行き「善福寺」下車徒歩5分
• - 西武新宿線 上石神井駅・西武池袋線 大泉学園駅より関東バス・西武バス「西荻窪駅」行き「善福寺」下車徒歩5分

公園の近くには東京女子大学があります。

利用案内

• - 入園料：無料
• - 開園時間：常時開園
• - ボート：貸し出しあり（有料）。土日祝日のみ営業（12月～3月は休業、桜の開花時期により変更あり）

その他

公園内には市杵嶋神社という神社もあります。

関連リンク

善福寺公園 - 東京都公園協会HP

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