嘉川・由良料金所

嘉川・由良料金所の概要

嘉川・由良料金所（かがわ・ゆらりょうきんじょ）は、山口県山口市にあった山口宇部道路の本線料金所です。この料金所は、山口県道路公社によって管理されていました。料金所は、阿知須インターチェンジ（IC）の北側に位置し、嘉川ICと由良ICの料金を一元的に収受する役割を果たしていました。このため、料金計算においては、嘉川ICと由良ICは一つのインターチェンジとして扱われていました。

当時、由良ICは宇部方面のみを結ぶハーフインターチェンジであったため、嘉川ICから由良IC間の利用はできませんでした。しかし、2015年の無料開放後、由良ICはフルインターチェンジへと改修され、より便利になりました。

位置関係と運用の特徴

嘉川・由良料金所付近は、特異な料金所の配置がされていました。阿知須ICの入口の近くにも別の料金所が設けられており、嘉川ICおよび由良ICから阿知須ICを経て向かう場合、短距離の間に2回料金所を通過する必要があるという状況でした。このような配置は、他の幹線道路でも見られる現象であり、例えば山陽自動車道の宇部ICと宇部本線料金所なども、類似する事例があります。

運用終了とその後

嘉川ICと宇部南IC間は、開通以来長らく有料区間として運用されていましたが、2012年3月28日午前0時をもってこの区間が無料化され、同時に嘉川・由良料金所も運用を終了しました。運用終了に伴い、山陽自動車道宇部JCTから宇部IC間の料金収受作業は、NEXCO西日本によって新設された宇部料金所（宇部TB）で引き継がれることとなりました。

料金所の構造

料金所の構成については、下り線（宇部・山陽道方面）に2つのブースが設けられており、うち1つはETC専用、もう1つは一般通行用でした。一方、上り線（嘉川・由良方面）でも同様に2つのブースが用意されており、こちらもETC専用のブースと一般用ブースが設けられていました。

結論

嘉川・由良料金所は、その運用を通じて地域の交通インフラの一環を担っていましたが、無料化やインターチェンジの改善に伴い、役割を終えました。山口県道路公社による管理のもと、長い間利用者に足を向けられていた本料金所の歴史は、今もなお地域の交通発展の一端として語り継がれています。

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