嘉月絵理

嘉月 絵理（よしづき えり）

嘉月絵理は、1989年に宝塚歌劇団に入団した日本の女優で、元月組の男役として知られています。東京都世田谷区出身で、都立松原高等学校を卒業後、宝塚音楽学校に入学しました。彼女は身長164.5cmで、愛称は「えり」です。

来歴

嘉月は1987年に宝塚音楽学校に入学し、1989年に宝塚歌劇団の75期生として正式に入団しました。彼女の初舞台は星組公演の「春の踊り／ディガ・ディガ・ドゥ」で、これは宝塚大劇場のみで上演されました。その後、彼女は組まわりを経て月組に配属され、様々な役を演じました。特に2005年12月には月組の副組長に就任し、2017年11月には「MAHOROBA／マジシャンの憂鬱」の東京公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団しました。

人物背景

嘉月絵理の実父は俳優の南原宏治で、実母は宝塚歌劇団のOGである上月左知子です。このような家庭環境が、彼女の舞台への情熱に大きく影響していると言えるでしょう。

宝塚歌劇団時代の主要な演目

嘉月は宝塚歌劇団で数々の舞台に出演しました。1990年には新人公演「大いなる遺産／ザ・モダーン」で重要な役を果たし、その後も『ベルサイユのばら』や『珈琲カルナバル』などの重要な作品で演技を磨きました。さらに、彼女は1998年の『WEST SIDE STORY』でのビッグ・ディール役や、多くのバウホール作品に出演しました。特に新たな挑戦としてバウ公演の『エリザベート』ではマダム・ヴォルフ役として感情豊かな演技を見せ、観客の心を掴んでいます。

宝塚退団後の活動

宝塚歌劇団を退団した後、嘉月絵理はその才能を活かし、数多くの舞台で活躍しています。彼女は2010年の『マクベス - シアワセのレシピ』でマクベス夫人として印象的な演技を披露し、2011年にはミュージカル『レ・ミゼラブル』にも出演しました。さらに、2012年には『エリザベート スペシャル ガラ・コンサート』にも参加し、その存在感はますます高まっています。

彼女の活動は多岐にわたり、朗読劇やミュージカル、独自の作品にも取り組んでおり、特に主役としての演技には定評があります。近年では『月とサンポーレ!!』や『鬼女』などの舞台でも存在感を示し、今後も注目が集まる女優の一人です。

嘉月絵理の演技は感情の深さとキャラクターの理解を基にしており、観客に強い印象を残します。演技のスタイルは多面的で、見る者を引き込む力を持っています。これからの彼女の活躍にも十分な期待が寄せられています。

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