上月左知子

上月左知子の生涯と業績

上月左知子（こうづき さちこ、1930年10月9日 - 2018年1月24日）は、日本の著名な女優であり、宝塚歌劇団の元団員として知られています。本名は小池みき子で、兵庫県神戸市出身です。彼女は兵庫県立第三高等女学校（今の兵庫県立御影高等学校）を経て、宝塚音楽学校に入学し、1949年に宝塚歌劇団に入団しました。

宝塚歌劇団でのキャリア

宝塚歌劇団では「上月あきら」という名前で活動を開始し、舞台『南の哀愁』で初めて観客の前に立ちました。同じく団員となった有馬稲子、南風洋子、福田公子とともに、彼女はすぐに注目を集める存在となりました。宝塚の入団では63人中8位という成績を収め、初めての配属は月組、その後雪組に移りました。男役として数多くの舞台で実力を示し、1957年3月31日に退団するまで活躍を続けました。彼女の代表作には、雪組公演『ペロー博士の贈物／夜霧の女』がありました。

私生活と夫の影響

宝塚退団後、上月はしばらくして結婚しますが、結婚生活はわずか1年で終わります。その後、映画『太平洋戦争と姫ゆり部隊』で共演した南原宏治と再婚し、二男一女をもうけました。1967年には夫が所属していた劇団欅に参加し、その後も演技の道を歩み続けました。劇団昴の設立後は、南原の退団後も残り、クオリティの高い演技で高い評価を得ました。1979年には劇団昴を退団し、晩年はテレビドラマ中心に活動を続けました。

離婚と第二の夫

その後、彼女は南原と不仲になり再び離婚。その後、同じ劇団昴に所属していた俳優・山口嘉三と再婚し、三人の子供を育てた。上月は家庭と芸能活動の両立を図りながら、数々の作品に出演しました。

晩年と死去

最後まで演技への情熱を持ち続けた上月は、テレビドラマを中心に多くの作品に登場しましたが、2018年1月24日に心不全で87歳で亡くなりました。彼女の特技には日本舞踊、西洋舞踊、関西弁があり、多才な才能を持った女優でした。

主な出演作品

上月左知子は、テレビドラマ、映画、舞台など数多くの作品に出演しており、中でもテレビドラマでは「大岡越前」や「ウルトラマン」シリーズ、「Gメン」、「西部警察」などが有名です。また、数々の舞台や映画にも出演しており、その存在感と演技力でファンを魅了しました。

上月左知子は、長い女優人生にわたり日本のエンターテインメント界に多大な影響を与え続けました。彼女の功績は、今後も多くの後輩たちに受け継がれていくことでしょう。

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