四国西予ジオパーク

四国西予ジオパークとは

四国西予ジオパークは、愛媛県西予市全域をエリアとするジオパークです。2013年に日本ジオパークネットワークに加盟認定され、2017年には再認定を受けています。このジオパークは、四国西予ジオパーク推進協議会が中心となって運営されており、事務局は西予市役所ジオパーク推進室が担っています。

特徴

四国西予ジオパークは、4つのエリアと13のジオサイト、そして63ものジオポイントから構成されています。海抜0mの地点から標高1,400mの地点まで、多様な地形と生態系が広がっています。特に注目すべきは、約4億2500万年前のシルル紀に形成された「黒瀬川構造帯」と呼ばれる地層が露出している点です。これは、日本列島の地質の多くが約2億5000万年前以降に形成されたことを考えると、非常に古い地層であることがわかります。

ジオパーク内では、ジオガイドが案内役を務め、訪れる人々にその魅力を伝えています。また、ジオガイドの養成にも力を入れています。さらに、2016年と2017年には、音楽コンテストを開催し、ジオポイントをイメージした楽曲を募集するなど、音楽を通じた地域振興にも取り組んでいます。

エリア構成

四国西予ジオパークは、以下の4つのエリアに分かれています。

1. 北部宇和海エリア
旧三瓶町、旧明浜町を中心とした、宇和海沿岸部の海エリアです。
明浜西ジオサイト、明浜東ジオサイト、三瓶湾ジオサイトなどがあります。
2. 肱川上流エリア
肱川の上流に位置し、旧宇和町、旧野村町を中心とした里エリアです。
宇和盆地ジオサイト、岡成ジオサイト、観音水ジオサイト、法華津峠ジオサイト、野村ジオサイトなどが含まれます。
3. 黒瀬川エリア
黒瀬川造山帯に位置し、旧城川町を中心とした山エリアです。
奥伊予ジオサイト、三滝山ジオサイト、魚成ジオサイトがあります。
4. 四国カルストエリア
旧野村町の大野ヶ原を中心とした高原エリアで、四国カルストと呼ばれるカルスト地形が広がります。
大野ヶ原ジオサイト、舟戸川ジオサイトなどが含まれます。

まとめ

四国西予ジオパークは、太古の地層から多様な自然、歴史、文化まで、様々な魅力が詰まった場所です。ジオガイドの案内や音楽イベントなど、様々な形でジオパークの魅力を発信しています。訪れることで、地球の歴史や自然の奥深さを体感することができるでしょう。

関連項目

西予市
愛媛県
日本ジオパーク
ジオパーク

外部リンク

四国西予ジオパーク公式ホームページ
日本ジオパークネットワーク
* 西予市公式ホームページ

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