四季の香公園

四季の香公園

四季の香公園（しきのかおりこうえん）は、東京都練馬区光が丘にある区立公園です。光が丘団地の一角に位置し、その敷地は練馬区光が丘五丁目および六丁目にまたがる形で広がっています。

概要

この公園には、子どもたちが安全に遊べる遊具や広い芝生広場が整備されているほか、園内には四季を通じて様々な種類の草花が植栽されており、訪れる人々の目を楽しませる工夫が凝らされています。かつて武蔵野の森であった頃の面影を残す、樹齢100年を超える古木も園内に現存しており、都市の公園でありながら自然の歴史を感じさせる一面も持っています。

また、園内には練馬区立の花とみどりの相談所が設けられています。ここでは、区民からの花や緑に関する幅広い相談に対応するほか、園芸に関する知識や技術を深めるための講習会、季節ごとの植物に関する展示会なども定期的に開催され、みどりへの関心を高める地域の拠点としての役割も担っています。なお、過去には温室植物園が存在していましたが、2014年に閉鎖された後、現在は撤去されています。

四季の香ローズガーデン

四季の香ローズガーデンは、光が丘の市街地における特色ある庭園として、2016年に開園しました。本施設の管理・運営には、第一園芸株式会社をはじめとする「第一園芸みどりのまち共同事業体」が指定管理者として携わっています。

この庭園は特に「バラの香り」を主題としており、既存エリアに加えて新たに拡張されたエリアを含め、栽培されているバラは開園当初の約180品種200株から、現在では約320品種460株へとその規模を大きく拡大しています。園内を巡ることで、バラの彩り（視覚）、芳香（嗅覚）、葉の触感（触覚）など、五感を通じて豊かな体験を得ることができます。

バラの開花状況に合わせて開園時間が弾力的に調整されるため、最良の時期に訪れることで、様々な種類のバラが織りなす美しい景観と芳しい香りを楽しむことができるよう工夫が凝らされています。

エリア構成

ローズガーデンは、主に三つの個性的なエリアによって構成されています。

香りのローズガーデン
このエリアでは、バラが持つ多様な香りに焦点を当てています。ダマスク、スパイシー、ミルラ、フルーティー、ブルー、ティーといった六種類の香りのテーマに沿ってバラが配置されており、それぞれの芳しい香りの違いをじっくりと体験し、楽しむことができます。

色彩のローズガーデン
視覚的な美しさを追求したエリアです。ここでは、バラを花色ごとに分けて配置することで、色とりどりのバラが織りなす繊細かつ美しい色彩のグラデーションが創り出されています。訪れる人々は、バラの豊かな色彩の世界に浸ることができます。

* 香りのハーブガーデン
ハーブは古くから生活に役立てられてきた植物ですが、このエリアではその多様なハーブを展示しています。ハーブの用途別に三つの区分に分けて栽培されており、それぞれのハーブが持つ香りや特徴を知ることができます。

講習棟

園内には講習棟が設けられています。ここでは、花とみどりに関する園芸相談を受け付けたり、園芸に関する知識や技術を学ぶための講習会、体験型のワークショップなどが定期的に開催されています。建物内には、有料で利用できる講習室や、調理なども可能なキッチン付きの講習コーナーも備えられています。また、飲食可能な休憩スペースも設けられており、来園者が自由に利用して、庭園散策の合間に休憩を取ることができます。

利用案内

四季の香公園および四季の香ローズガーデンの入園料は無料です。休園日は毎週火曜日および年末年始（12月29日から1月3日）です。ただし、火曜日が国民の祝日・休日にあたる場合は開園し、その直後の祝日・休日でない日が休園日となります。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、都営地下鉄大江戸線の光が丘駅から徒歩約8分でアクセス可能です。周辺には光が丘団地が隣接しています。

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