四畳半タイムマシンブルース

四畳半タイムマシンブルース

『四畳半タイムマシンブルース』は、森見登美彦による日本の小説であり、上田誠の戯曲『サマー[[タイムマシン・ブルース]]』とのコラボレーション作品です。2020年にKADOKAWAから発売され、2022年にはアニメ版も公開されました。

あらすじ

舞台は灼熱の京都。下鴨幽水荘で唯一のエアコンが、悪友・小津のせいで故障してしまいます。主人公である「私」は、想いを寄せる後輩・明石さんと対策を練る中、25年後の未来から来たという青年・田村くんと出会います。

田村くんが持ってきたタイムマシンを使って、壊れる前のリモコンを取りに行こうと思いつく「私」。しかし、小津たちが過去を好き勝手に改変しようとしたため、世界消滅の危機が迫ります。果たして「私」は、無事にリモコンを取り戻し、世界を救うことができるのでしょうか。

登場人物

私: 主人公。京都の大学に通う三回生。下鴨幽水荘の209号室に住み、明石さんに想いを寄せています。
明石さん: 「私」の後輩。映画サークル「みそぎ」に所属し、ポンコツ映画を量産しています。
小津: 「私」の悪友。天邪鬼な性格で、「私」の学生生活を邪魔しようとします。
樋口氏: 下鴨幽水荘の主。明石さんや小津からは師匠と慕われています。
羽貫さん: 近所の医院に勤務する歯科衛生士。樋口氏、城ヶ崎氏とは旧知の仲です。
城ヶ崎氏: 映画サークル「みそぎ」のボス。尊大な性格で、「私」からは敵意を抱かれています。
田村くん: 25年後の未来からタイムマシンでやってきた青年。

用語

下鴨幽水荘: 「私」や樋口氏が住むオンボロアパート。209号室にはエアコンが設置されています。
幕末軟弱者列伝: 明石さんが監督する映画。タイムスリップした大学生が歴史を改変するというストーリーです。
京福電鉄研究会: 「私」と小津が所属していたサークル。架空の路線「鯖街道線」の遺構を探す活動をしています。

『サマー[[タイムマシン・ブルース]]』との相違点

人間関係: 『サマータイムマシンブルース』ではSF研究会とカメラクラブの部員が中心ですが、『四畳半タイムマシンブルース』では下鴨幽水荘の住人と映画撮影関係者が中心です。
時系列: 『サマータイムマシンブルース』は2005年が舞台ですが、『四畳半タイムマシンブルース』は詳しい年号設定がされていません。
リモコンが壊れる経緯: 『サマータイムマシンブルース』では連鎖的にコーラをこぼして壊れますが、『四畳半タイムマシンブルース』では「私」と小津のいざこざでコーラをこぼして壊れます。
タイムマシンの経緯: 『サマータイムマシンブルース』では未来のSF研究会のメンバーが設置しますが、『四畳半タイムマシンブルース』では25年後の下鴨幽水荘の住人たちが飲み会中揉めた結果タイムマシンを作成することになります。

アニメ

2022年にアニメ化され、Disney+で独占配信されました。主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATIONが担当しています。

スタッフ

原作: 森見登美彦、上田誠
監督: 夏目真悟
脚本: 上田誠
アニメーション制作: サイエンスSARU

外部リンク

森見登美彦『四畳半タイムマシンブルース』特設サイト｜カドブン
『四畳半タイムマシンブルース』公式サイト - アニメ公式サイト

もう一度検索