団巌

団巌（だん いわお）

団巌（本名：久野義雄）は、1934年生まれの日本の俳優であり、2003年に逝去しました。彼は早稲田大学第一文学部演劇学科を卒業し、1960年代から1970年代にかけて映画とテレビドラマで活躍しました。特に悪役としての存在感で知られており、多くの作品に出演しました。

来歴

1959年、団は大学卒業後に東映東京撮影所に入社し、製作部門でキャリアをスタートしました。製作助手を経て製作主任となった彼は、1968年に俳優への転向を決意します。この転身にあたり、明確な理由はないとインタビューにて述べています。俳優活動を開始した後は、特にテレビドラマ『キイハンター』などで多くの悪役を演じ、様々なキャラクターを持ち味にしました。
彼の死因は心筋梗塞で、2003年に68歳で世を去りました。晩年には再び東映に所属し、自身の俳優としての足跡を確かめる時間を持ちました。

人物・エピソード

団は、内藤誠と東映の同期であり、制作部門に所属していた際には、内藤から食事を奢ってもらうことが多かったようです。それがきっかけで、後に制作された『不良番長』シリーズにキャスティングされた際、自ら役を指定するほどになることもありました。また、彼は大学時代に習得した催眠術を特技としており、SFドラマ『猿の軍団』の現場では、ロケバスで車酔いをしていた子役に催眠をかけて眠らせたエピソードも残っています。

出演作品

団巌の俳優としての活動は多岐にわたりますが、彼が特に参加したテレビドラマには、以下のような作品があります。

• - 帰って来た用心棒（1968年）、銭形平次シリーズ（1968年、1974年、1977年）、キイハンター（1968年-1972年）の数々のエピソード。

映画においても、団は多くの作品に出演しました。特に『不良番長シリーズ』や『兵隊極道』など、さまざまな役柄で存在感を示しました。彼のキャリアは総じて、悪役俳優としての地位を確立したことであり、演技力と個性を両立させた俳優として後世に語り継がれています。

参考資料

ただし、団巌についての詳細な情報は、映画秘宝の「円谷プロSFドラマ大図鑑」などの文献や、映画データベースを参照することでより深く知ることができます。彼の多様な活動は、多くの視聴者に愛され続けるでしょう。

団巌の印象深い俳優人生は、日本のエンターテインメント史に深く刻まれています。

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