国宝松江城マラソン

国宝松江城マラソン

国宝松江城マラソン（こくほうまつえじょうマラソン、MATSUE CASTLE MARATHON）は、島根県松江市を舞台に開催される市民参加型のフルマラソン大会です。国宝である松江城の周辺や、風光明媚な宍道湖畔などを巡るコースが特徴です。

沿革

島根県においては、2004年まで玉造温泉を起点とする玉造毎日マラソンというフルマラソン大会が開催されていました。しかし、夏季に開催されていたため、高温下での競技による選手の負担増を懸念する日本陸上競技連盟からの指導を受け、ハーフマラソンへと距離を短縮し、松江玉造ハーフマラソンとして継続されることとなりました。これにより、県内からは一時的にフルマラソン大会が存在しない状況となりました。

こうした背景の中、島根県陸上競技協会はフルマラソン大会の復活を目指し、2016年に検討委員会を立ち上げました。その結果、かつての松江玉造ハーフマラソンに代わる新たなフルマラソン大会として、国宝松江城マラソンを2018年に開催することが決定されました。これは、島根県内でフルマラソンが開催されるのが14年ぶりとなる画期的な出来事でした。

大会概要

国宝松江城マラソンは、一般市民ランナーを主な対象とした大会であり、参加者にはフルマラソンの部が設けられています。

定員: 5,000人
参加料: 9,000円
制限時間: 6時間（号砲からの正式タイム）

コース

本大会のコースは、日本陸上競技連盟の公認を得た正式なフルマラソン（42.195km）コースです。松江市の中心部から郊外にかけて、変化に富んだ景観を楽しむことができます。

スタート・ゴール地点: 松江市総合体育館前
主な経由地: 松江城前、宍道湖大橋、国道9号の一部、くにびき大橋、朝酌、大根島、道の駅・本庄、学園通りなど。

ランナーは、歴史的な松江城を望み、美しい宍道湖畔を駆け抜け、さらに風車が点在する大根島を巡るなど、松江ならではの多様な風景を満喫しながらゴールを目指します。

ゲストランナー

大会の開催時には、著名な元選手などがゲストランナーとして招かれ、大会を盛り上げています。

第1回（2018年）: エリック・ワイナイナ氏、市橋有里氏
第2回（2019年）: 有森裕子氏、油谷繁氏

運営体制

本大会は、以下の団体が連携して運営にあたっています。

主催: 松江市、島根陸上競技協会、山陰中央新報社、国宝松江城マラソン実行委員会
後援: 島根県、島根県教育委員会、松江市教育委員会、国土交通省松江国道事務所
主管: 松江市陸上競技協会

関連項目

* 松江玉造ハーフマラソン

国宝松江城マラソンは、島根県におけるフルマラソン文化を再び根付かせるとともに、地域の魅力を全国に発信する役割も担っています。

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