国家記録院

国家記録院（National Archives of Korea）

国家記録院は、大韓民国における記録物管理の中枢を担う機関であり、行政安全部が所管しています。その主な役割は、記録に関する重要な政策を策定し、国家的に重要な記録物を体系的に収集・保存することです。また、収集された記録物を広く国民が利用できるよう、多様な情報サービスを提供しています。

歴史

国家記録院の歴史は、1962年に内閣事務処総務課撮影室が設置されたことに始まります。その後、組織の改編や所属の変更を経て、現在の形に至っています。

1962年5月: 内閣事務処総務課撮影室が開設。
1969年8月23日: 総務処所属下に政府記録保存所が設置。
1984年11月1日: 釜山支所が設置。
1998年2月28日: 行政自治部に所属が変更。
1998年7月22日: 政府大田庁舎に本所が移転。ソウル事務所が設置。
1999年1月29日: 「公共機関の記録物管理に関する法律」が制定。
2004年5月24日: 政府記録保存所から国家記録院に改称。釜山支所も釜山支院に改称。
2005年5月9日: 下部組織が4課から6チームに改編。釜山支院を釜山記録情報センターに、ソウル事務所をソウル記録情報センターに改称。
2006年10月4日: 「公共記録物管理に関する法律」が全面改正（法律名変更）。
2006年12月12日: 下部組織が6チームから3部・13チーム・1センターに改編。釜山記録情報センターを釜山支院に改称。
2007年4月27日: 「大統領記録物管理に関する法律」が制定。
2007年7月1日: ソウル支院を設置。
2007年11月30日: 大統領記録管理チームを大統領記録館に改編し、所属機関とする。ソウル支院をナラ記録館、釜山支院を歴史記録館に改称。
2008年2月29日: 行政安全部に所属が変更。
2008年5月14日: 下部組織を3部・12チーム・1アカデミー・1センターから3部・12課に改編。

組織

国家記録院は、院長をトップに、以下の組織で構成されています。

院長
記録政策部
行政支援課
政策企画課
標準協力課
記録管理教育課
記録管理部
社会記録管理課
経済記録管理課
特殊記録管理課
保存管理課
保存復元研究課
記録情報サービス部
記録編纂文化課
公開サービス課
記録情報化課
所属機関
大統領記録館
国家記録院ナラ記録館
国家記録院歴史記録館
ソウル記録情報センター

所属機関

大統領記録館: 大統領記録物の管理に関する事務を管掌します。
国家記録院ナラ記録館: 国家記録院のソウル支院が改称されたもので、主に首都圏の記録物を保管しています。
国家記録院歴史記録館: 国家記録院の釜山支院が改称されたもので、歴史的な記録物を中心に保管しています。
ソウル記録情報センター: かつて国家記録院のソウル事務所として設置された機関で、現在は記録情報の提供などを行っています。

関連事項

国家記録院は、他国の公文書館とも連携しており、特に以下の機関との関係が深いです。

国立公文書館: 日本の公文書館。
アメリカ国立公文書記録管理局: アメリカの公文書館。

外部リンク

国家記録院公式ホームページ (韓国語・英語・中国語・日本語)
国家記録ポータル

国家記録院は、大韓民国の歴史と文化を未来に伝える上で、非常に重要な役割を果たしています。その活動は、国民の知る権利を保障し、透明性の高い行政を支える基盤となっています。

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