国本はる乃

国本はる乃：若き女流浪曲師の軌跡

国本はる乃（くにもと はるの）は、1996年1月19日生まれで、浪曲の世界において注目を集める若手女流浪曲師です。彼女は、20歳という若さで名披露目し、日本最年少の浪曲師としてデビューを果たしました。現在、彼女は日本浪曲協会の理事であり、落語芸術協会にも所属しており、活動の幅を広げています。

経歴

茨城県稲敷市に生まれた国本はる乃の本名は木村晴乃。彼女は小学4年生のとき、国本晴美に弟子入りしました。わずか半年後、2005年には成田山新勝寺で初舞台に立ち、舞台の魅力に触れました。さらに2009年6月には、国本晴美と国本武春の二人会で木馬亭に初めて出演し、舞台活動を本格化させます。

2013年には、晴美の門下として日本浪曲協会に加入。12月にはプロとしての初舞台を迎え、ここから彼女の浪曲師としてのキャリアがスタートしました。茨城県立江戸崎高等学校を卒業後、2016年9月25日に木馬亭で名披露目公演を行い、その演技力が評価されるようになりました。

特に神田伯山から高い評価を受けている彼女は、松之丞時代から二人会を開催し、その後2022年12月には伯山が主任を務める落語芸術協会定席興行で、新宿末廣亭に初めて出演しました。以降も、伯山主任の下で多くの公演に参加し、玉川太福、玉川奈々福、三代目広沢菊春との共演を重ねています。2024年5月には、彼らと共に落語芸術協会の会員として加入しました。

人物

国本はる乃の父は江戸文字の職人であり、アマチュアの落語家でもあります。彼女が三味線を習いたいと考えた際、父親の知人である国本晴美の元を訪れたことが、浪曲を始めるきっかけでした。その際、国本晴美から「手が小さいので歌から始めましょう」と提案され、現在の道を歩むことになりました。

受賞歴

国本はる乃は、2023年に令和5年度花形演芸大賞で銀賞を受賞するなど、その才能は多方面で認められています。

出演番組

彼女はテレビやラジオなどでも活躍しており、2017年1月6日にはNHKラジオ第1「ごごラジ!」にゲストとして出演し、国本武春ばりの浪曲の弾き語りを披露しました。また、NHK-FMの「浪曲十八番」や、NHK東西浪曲特選などにも出演しています。さらに、2024年2月19日には、ニッポン放送の「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」にもゲストとして登場する予定です。

国本はる乃は、若き浪曲師として多くのファンに愛され、これからの活動がますます楽しみな存在です。彼女の公式サイトやSNSでも最新情報を発信していますので、ぜひチェックしてみてください。

もう一度検索