国立サンマルコス大学

国立サンマルコス大学

ペルー共和国の首都、リマ市内にキャンパスを構える国立サンマルコス大学（Universidad Nacional Mayor de San Marcos、UNMSM）は、ペルーを代表する公立の高等教育機関です。特に注目すべきは、アメリカ大陸において最も古い歴史を持つ大学として広く知られている点であり、その歴史は植民地時代にまで遡ります。

沿革

この大学の起源は、1551年5月12日に遡ります。スペイン王室の勅許によって、当時の名称である王立リマ大学（Real y Pontificia Universidad de Lima）として創設されました。これは、新世界における高等教育機関としては極めて早期の設立であり、以来、ペルーおよびラテンアメリカの学術・文化の中心として重要な役割を果たしてきました。長い歴史の中で、その名称や組織は時代とともに変遷を遂げましたが、一貫してペルー社会における学術の発展に貢献し続けています。

著名な関連人物

国立サンマルコス大学は、政治、文化、科学など多岐にわたる分野で活躍する数多くの著名な人材を世界に送り出してきました。ペルー国内外において、その名が知られる多くの人物がこの学府で学び、あるいは深い関わりを持っています。

主な卒業生

以下は、本学を卒業した主な著名人の一部です。（敬称略）

サンティアーゴ・アントゥネス・デ・マジョーロ (Santiago Antúnez de Mayolo)
ホセ・マリア・アルゲダス (José María Arguedas)
ホルヘ・バサドレ (Jorge Basadre)
アルフレード・ブリセ・エチェニケ (Alfredo Bryce Echenique)
ダニエル・アルシーデス・カリオン (Daniel Alcides Carrión)
オノーリオ・デルガード (Honorio Delgado)
ビクトル・ラウル・アジャ・デ・ラ・トーレ (Víctor Raúl Haya de la Torre)
カジェターノ・エレディア (Cayetano Heredia)
アラン・ガルシーア (Alan García)
グスタボ・グティエレス (Gustavo Gutiérrez)
リィス・アルベルト・サンチェス・サンチェス (Luis Alberto Sánchez Sánchez)
フリオ・セサル・テージョ (Julio César Tello)
イポリト・ウナヌエ (Hipólito Unanue)
アブラーム・バルデロマール (Abraham Valdelomar)
セサル・バジェホ (César Vallejo）
マリオ・バルガス・リョサ (Mario Vargas Llosa) - 2010年ノーベル文学賞受賞
フェデリーコ・ビジャレアル (Federico Villarreal)
ジャーマン・ベリオス (G. E. Berrios)

これらの卒業生は、それぞれの専門分野において顕著な功績を残し、ペルーおよび世界の発展に寄与しています。

主な名誉博士

また、国内外の卓越した人物に対して名誉博士号を授与しており、学術交流や国際的な連携においても重要な役割を担っています。日本からも数名が名誉博士号を受けています。

以下は、主な名誉博士の一部です。（敬称略）

野口英世 (1920年)
池田大作 (1981年) - 創価学会名誉会長
* 土屋定之 (2020年) - 元文部科学事務次官

大学の意義

国立サンマルコス大学は、その長い歴史を通じて、ペルー社会の知の拠点であり続けています。国内外から集まる学生たちに質の高い教育を提供し、多様な学術研究を推進することで、国の発展に不可欠な役割を果たしています。リマ市中心部に位置するその広大なキャンパスは、学び舎であると同時に、多くの歴史的建造物や学術施設を擁しており、ペルーの歴史そのものを体現する存在とも言えるでしょう。

本学に関するさらなる情報は、公式サイトにて確認できます。特に医学部など、特定の学部についての詳細な情報も提供されています。

（公式サイト、医学部公式サイトへのリンク情報あり）

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