国立保養所

国立保養所について

国立保養所は、かつて厚生労働省の組織令に基づき設置された、重度の身体障害を持つ方々を対象とした国立の障害者施設でした。この施設は、医学的な管理のもとで入所者の保養を行うことを主な目的としていました。

概要

• - 設置根拠: 厚生労働省組織令第135条
• - 所管: 厚生労働省障害福祉課
• - 主な対象者: 戦傷病者、または身体障害者福祉法に規定する重度の身体障害者

2010年（平成22年）4月1日、厚生労働省組織令の一部改正により、国立保養所は国立児童自立支援施設へと名称が変更されました。これは、障害者福祉のあり方が変化し、より包括的な支援へと移行したことを示しています。

主な業務

国立保養所の主な業務は、以下の通りです。

1. 入所者の保養: 重度身体障害を持つ入所者に対し、医学的管理下での保養を提供します。
2. 医療: 診療、看護、衛生用品の管理、調剤、栄養指導など、入所者の健康管理を行います。
3. 生活指導: 入所者の入退所手続きや日常生活に関する指導を行います。

組織

国立保養所は、所長のもと、以下の3つの課によって運営されていました。

1. 庶務課
職員の人事、公印の管理、文書管理、会計、物品管理、施設の維持管理を行います。
入所者の給食に関する業務も担当します。
その他、他の課に属さない事務を行います。

2. 医療課
診療、看護、衛生用品の管理、調剤、製剤など、入所者の医療に関する業務を担当します。
入所者の栄養指導など、保健衛生に関する業務も行います。

3. 指導課
入所者の入退所手続きや生活に関する指導を行います。

設置されていた施設

国立保養所として、以下の施設が運営されていました。

国立伊東重度障害者センター（静岡県伊東市）
国立別府重度障害者センター（大分県別府市）

関連情報

これらの施設は、国立児童自立支援施設に名称変更された後も、引き続き障害者支援の重要な役割を担っています。

参考資料

• - 官報(名称の変更)(平成22年4月1日付)
• - 国立伊東重度障害者センター - ウェイバックマシン（2016年8月28日アーカイブ分）
• - 国立別府重度障害者センター
• - 厚生労働省組織令 - e-Gov法令検索
• - 厚生労働省組織規則 - e-Gov法令検索
• - 厚生労働省

以上が、国立保養所に関する詳細な情報です。この情報は、厚生労働省の組織令や組織規則に基づいており、正確な情報を提供することを心がけています。

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