国立国会図書館件名標目表

国立国会図書館件名標目表（NDLSH）とは

国立国会図書館件名標目表（National Diet Library Subject Headings; NDLSH）は、国立国会図書館が所蔵する和図書と洋図書の目録作成に使用される件名標目表です。この標目表は、図書館資料の主題を記述し、効率的な検索を可能にするための重要なツールです。

特徴

NDLSHは、国立国会図書館での実績に基づき、実際に使用された件名標目を収録しています。件名標目は、大きく分けて普通件名と固有名件名の2種類があります。

普通件名: すべて収録対象です。一般的な概念やテーマを表す言葉が該当します。
固有名件名: 原則として収録対象外です。ただし、広範な地域名、国家名、大洋名、事件名、主要国際機関名、主要条約名など、一部例外的に収録されるものがあります。

2010年6月には、ウェブ版のNDLSHとして「Web NDLSH」が公開され、SKOSモデルを活用したRDF/XML形式で提供されました。これにより、データ交換の標準化と柔軟な利用が促進されました。

Web NDL Authoritiesへの移行

2012年1月、NDLSHは「Web NDL Authorities（国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス）」へと移行しました。この移行により、従来の件名標目だけでなく、名称典拠も加わり、機能が大幅に拡充されました。Web NDL Authoritiesでは、以下の機能が提供されています。

キーワード検索: 検索窓にキーワードを入力することで、関連する件名標目を検索できます。
分類記号検索: 日本十進分類法新訂9版および国立国会図書館分類表に基づく分類記号で検索できます。
SPARQLによるRDFデータ検索: SPARQLを用いて、RDF形式の典拠データを直接検索できます。

これらの機能により、図書館員だけでなく、研究者や一般利用者も、より効率的に資料を検索し、主題に関する情報を得られるようになりました。

関連情報

典拠管理: NDLSHは、典拠管理の重要な要素として機能します。典拠管理とは、情報資源の名称や主題を統一的に管理することで、情報の正確性と一貫性を保つための活動です。
国立国会図書館分類表: NDLSHとともに、国立国会図書館の資料整理における重要な要素です。資料を体系的に分類するための基準を提供します。

外部リンク

国立国会図書館
国立国会図書館:国立国会図書館件名標目表2008年度版
国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス

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