国立国会図書館調査及び立法考査局

調査及び立法考査局について

調査及び立法考査局は、国立国会図書館の一組織であり、国会の審議を支援するために重要な役割を担っています。主な業務は、国会議員からの依頼に応じて、政策立案に必要な調査や資料の提供、議員への情報提供（レファレンス）を行うことです。

任務

調査及び立法考査局の任務は、国立国会図書館法第15条に明確に規定されています。

法案・案件の分析評価: 両議院の委員会における審議を補佐するため、法案や案件の内容を詳細に分析し、評価を行います。
情報提供: 国政審議に役立つ資料や情報を両議院、委員会、議員に提供します。迅速かつ正確な情報提供は、国会における議論を深める上で不可欠です。
議案起草支援: 議員からの求めに応じて、議案の起草を支援するサービスを提供します。
行政・司法・一般への情報提供: 国会業務に支障がない範囲で、行政、司法の各部門や一般の人々に対しても、情報提供を行います。これにより、国政に関する知識の普及に貢献しています。

他の調査機関との比較

衆議院調査局や参議院の常任委員会調査室も、国会の調査活動を担う組織ですが、調査及び立法考査局とは異なる特徴を持っています。衆議院調査局や参議院の常任委員会調査室は、主に委員会での審議事項や提出された法案の分析、参考資料の作成、付帯決議や委員長報告の原案作成など、国会の活動に直接的に関わる調査を重点的に行います。一方、調査及び立法考査局は、諸外国の制度調査や分野を横断するテーマを得意としています。より広い視野で、専門的な知見に基づく調査を行っている点が特徴です。

情報公開

調査及び立法考査局が作成した刊行物の多くは、国立国会図書館のホームページを通して一般に公開されています。また、国会会議録や日本法令索引などのデータベース化も行っており、これらの情報も広く一般に利用できるようになっています。これにより、国政に関する透明性の向上にも貢献しています。

参考文献

調査及び立法考査局に関するさらに詳しい情報は、以下の文献で得られます。

大山礼子『国会学入門』第2版、三省堂、2003年
国立国会図書館編『国立国会図書館のしごと: 集める・のこす・創り出す』日外アソシエーツ、1997年
国立国会図書館法

関連情報

国立国会図書館
国立国会図書館法（第15条-第16条）
国会
国会職員

外部リンク

国立国会図書館
* 調査及び立法考査局の刊行物

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