大山礼子

大山礼子

大山礼子（1954年 - ）は、日本の著名な政治学者であり、特に国会を中心とした政治制度論を専門としています。彼女の研究は、日本の政治システムを深く理解するための重要な貢献となっています。

人物

東京都で生まれた大山氏は、お茶の水女子大学附属高等学校を経て、1972年に一橋大学法学部に入学しました。1979年には同大学大学院法学研究科修士課程を修了し、法学修士の学位を取得しています。一橋大学では、法哲学者の上原行雄に師事しました。2003年には、学位論文「立法過程の制度設計―ウェストミンスターモデルと欧州大陸型モデルの比較の視点から」で一橋大学より博士（法学）の学位を取得。審査員は山内敏弘、浦田一郎、只野雅人でした。

彼女は、1975年から1995年までの約20年間、国立国会図書館に勤務し、その後、教育の世界へと転身しました。1995年に聖学院大学政治経済学部助教授に就任し、1999年には教授に昇進しました。2003年からは駒澤大学法学部政治学科教授として教鞭を執り、2005年には政治学科主任、2011年には駒澤大学禅文化歴史博物館館長、2013年には駒澤大学法学部長を務めました。2021年には、辻村みよ子、糠塚康江らと共にジェンダー法政策研究所を設立し、共同代表に就任。2024年 駒澤大学名誉教授、参議院政治改革に関する特別委員会参考人。公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所理事、公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センター理事。

また、新議員会館総合評価委員会委員、第29次・第30次・第31次内閣府地方制度調査会委員、総務省衆議院議員選挙区画定審議会委員、参議院憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会参考人、全国知事会憲法と地方自治研究会委員、選挙市民審議会第3部門審議会委員、公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所評議員、総務省地方議会・議員のあり方に関する研究会座長代理等、数々の公職も歴任しています。

著書

大山氏は、その研究成果を多数の著書として発表しています。以下はその一部です。

『国会学入門』（三省堂、1997年)
『住民投票』（ぎょうせい、1999年）
『比較議会政治論―ウェストミンスターモデルと欧州大陸型モデル』（岩波書店、2003年）
『マニフェストで政治を育てる (雅粒双書 (2))』（雅粒社、(2004年）
『日本の国会――審議する立法府へ』（岩波新書、2011年）
『フランスの政治制度 (制度のメカニズム)』（東信堂、2013年）
『国会を考える』（三省堂、2017年）
『政治を再建する、いくつかの方法 政治制度から考える』（日本経済新聞出版社、2018年）
* 『女性の参画が政治を変える―候補者均等法の活かし方』信山社出版、2020年

これらの著書は、国会、地方自治、比較政治、ジェンダーと政治など、多岐にわたるテーマを扱っており、日本の政治学研究において重要な貢献を果たしています。

大山礼子氏の業績は、学術研究に留まらず、政策提言や社会活動にも及び、日本の政治の発展に大きく寄与しています。

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