国立大学協会

一般社団法人国立大学協会（JANU）

一般社団法人国立大学協会は、国立大学法人を正会員とする日本の一般社団法人で、その愛称は国大協（こくだいきょう）です。この団体は1950年に設立され、学制改革により新たに創立された国立大学同士の連携を強化する役割を果たしています。

概要

国立大学協会は、国立大学法人が実施する教育、研究、社会貢献活動の質を向上させるための環境整備を目指しています。その根本目的は、国立大学法人の発展と日本の高等教育、学術研究の水準向上、及び均衡ある発展への寄与です。

目的

協会の目的は、定款の第4条に明記されており、各国立大学が行う多様な活動によって高い成果を上げ、我が国の教育や研究を振興することにあります。教育や研究を通じた社会貢献が重視されており、様々な活動を展開しています。

会員種別

正会員

国立大学協会の正会員とは、法人の目的に賛同する国立大学法人で、2023年度までに全ての国立大学法人が加入しています。議決権は正会員にのみ与えられ、副会員や特別会員には与えられていません。

副会員

副会員は、正会員の長でない国立大学長から構成され、現在は北海道、東海、奈良の各国立大学機構から7大学の学長が副会員として活動しています。

特別会員

特別会員は、法人の目的に賛同した法人で構成され、2023年度の特別会員には人間文化研究機構や自然科学研究機構、高エネルギー加速器研究機構などが含まれています。

組織

協会は、総会が最高機関として存在し、その下に理事会が配置されています。さらに、各種委員会も設置されており、効率的な運営を行っています。地方支部も設けられており、全国8つの地方に支部が存在し、それぞれの地域の正会員が所属しています。

地方支部

地方支部の活動は、各地の正会員が連携し、地域特有の教育・研究の振興を図っています。具体的には以下の地域に支部があります：

• - 北海道支部（5法人、7大学）
• - 東北支部（7法人、7大学）
• - 東京支部（12法人、12大学）
• - 関東・甲信越支部（14法人、14大学）
• - 東海・北陸支部（11法人、12大学）
• - 近畿支部（12法人、13大学）
• - 中国・四国支部（10法人、10大学）
• - 九州支部（11法人、11大学）

活動内容

国立大学協会は、質の高い教育や研究の推進に必要な事業を行っています。具体的には、政策提言のための調査研究や国際交流活動、国立大学法人の経営支援を行い、さらには様々な事業を通じてその目的を達成しています。

沿革

国立大学協会は、1949年5月に国立学校設置法の施行に伴って国立新制大学が設置されたことから始まります。1950年には、当時70の大学が参加して協会が設立されました。その後2004年に社団法人化し、2011年には一般社団法人へと移行しました。

まとめ

一般社団法人国立大学協会は、日本の高等教育機関同士の協力を重視し、質の高い教育と研究を推進するための重要な役割を果たしています。多くの国立大学が参加し、地域に根ざした活動を展開することで、日本の教育と研究のさらなる発展に寄与しています。

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