国立病院機構九州医療センター

国立病院機構九州医療センター：福岡の医療を支える拠点

国立病院機構九州医療センターは、福岡市中央区地行浜（シーサイドももち地区）に位置する、独立行政法人国立病院機構が運営する大規模な医療機関です。1994年7月1日、それまでの国立福岡中央病院と国立久留米病院を統合・移転する形で開院しました。福岡ドームに隣接しており、交通アクセスも良好です。

多様な医療機能を備えた総合病院

九州医療センターは、高度な医療を提供する総合病院として、地域医療に大きく貢献しています。主な機能として以下のものがあります。

福岡県災害拠点病院: 大規模災害発生時の医療体制の中核を担います。
地域医療支援病院: 地域の医療機関と連携し、高度な医療技術や情報を提供することで、地域医療全体の質の向上に貢献します。
エイズ治療拠点病院: エイズ治療に関する専門的な医療を提供しています。
周産期母子医療センター: 妊娠から出産、産後ケアまで、母子の健康を総合的にサポートする体制を整えています。
がん診療連携拠点病院: がん治療に関する様々な医療機関と連携し、患者への最適な治療を提供しています。
救命救急センター: 24時間体制で、重症患者の救急医療に対応しています。

このように、九州医療センターは、高度な専門医療から地域住民への身近な医療まで、幅広い医療ニーズに対応できる体制を整えています。

歴史と沿革

九州医療センターの歴史は、1985年8月8日に策定された「国立病院療養所再編成計画」に遡ります。この計画において、国立福岡中央病院と国立久留米病院の統合方針が示され、その後、1990年11月7日に現在の場所で新築工事が着工されました。そして、1994年7月1日、国立病院九州医療センターとして開院しました。2004年4月1日には、独立行政法人国立病院機構の発足に伴い、現在の名称に改称されました。かつては附属施設として福岡看護助産学校がありましたが、2018年3月に廃止されました。

アクセス

九州医療センターへのアクセスは良好です。福岡市地下鉄空港線唐人町駅または西新駅から徒歩15分、あるいは西鉄バスを利用することもできます。西鉄バスを利用する場合は、「九州医療センター」停留所で下車します。西鉄福岡（天神）駅や博多駅など、市内各地からのバス路線が充実しており、都市高速を利用すれば都心部からのアクセスもスムーズです。病院構内にもバス停がありますが、こちらは藤崎方面への折り返し場となっています。

まとめ

国立病院機構九州医療センターは、高度な医療技術と充実した設備、そして地域との連携を強みに、福岡の医療を支える重要な役割を担っています。災害への備えも万全で、地域住民の健康を守るために尽力しています。今後も、地域社会のニーズに応じた質の高い医療を提供し続けることが期待されます。

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