国立病院機構福島病院

国立病院機構福島病院について

独立行政法人国立病院機構福島病院は、福島県須賀川市にある医療機関で、患者に対して専門的な医療サービスを提供しています。この施設は、循環器病、成育医療、呼吸器疾患（結核を含む）、重症心身障害、エイズに特化した医療を行っており、骨や運動器疾患に対しても対応しています。

病院の変遷

本病院は旧国立療養所福島病院から進化を遂げ、国立郡山病院と統合した後、施設の新設に伴い、独立行政法人へと移行しました。これにより、現在の名称に変更されました。また、周産期母子医療センターやエイズ治療拠点病院としての役割も果たしています。

所在地と環境

福島病院は須賀川市に位置し、当地の人口は約76,000人（平成30年4月現在）です。病院周辺は日本都市公園100選に選ばれた翠ケ丘公園が隣接しており、自然に囲まれた静かな環境が特徴です。また、那須連峰や磐梯山、安達太良山、宇津峰を見ることができ、療養に適した場所でもあります。市の中心部までは徒歩で約10分とアクセスも良好です。

診療圏は須賀川市のほか、岩瀬郡、石川郡、西白河郡の市町村に及び、成育医療においては福島県全域を対象としています。平成5年には福島空港の整備により、国道4号線や国道118号線が整備され、病院へのアクセスが向上しました。

施設の歴史

病院の歴史は昭和16年10月に遡り、当初は東部第66部隊附設陸軍病院として設立されました。その後、厚生省に移管され国立郡山病院、さらに国立療養所郡山病院として運営されることとなります。昭和56年には新生児集中治療室（NICU）が設立されるとともに、平成16年には国立郡山病院と国立療養所福島病院が統合し、国立福島病院が発足しました。

今日の福島病院

現在、福島病院は独立行政法人国立病院機構の一員として機能しており、平成27年には福島県内の医療機関として初めて「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けました。しかし、平成29年にはこの認定を返上しています。さらに、最近では脳神経内科も新たに診療機能として導入されるなど、常に医療サービスの向上に努めています。

施設規模と診療科

病院の規模は、医療法による承認病床数が303床であり、運営病床数は214床です。また、重症心身障害児（者）病棟が164床を持ち、その他の病棟には50床があります。診療科には内科、脳神経内科、呼吸器科、消化器内科、新生児内科、小児科、整形外科、脳神経外科、小児外科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科の13科があります。

敷地面積は129,927m²で、病棟や管理棟、宿舎がそれぞれ設けられています。病院の設計と環境は、患者の快適な療養を支えるために整えられています。患者とその家族に安心できる医療サービスを提供することを目指し、スタッフ一同が日々努力しています。

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