国立考古学博物館 (スペイン)

国立考古学博物館 (スペイン)へようこそ

国立考古学博物館（スペイン語: Museo Arqueológico Nacional, 略称MAN）は、スペイン・マドリードに位置し、コロン広場に隣接する国立図書館と建物を共有しています。この博物館は、スペインの歴史と文化を深く探求するための重要な拠点となっています。

設立と変遷

1867年、イサベル2世の王令によって設立された国立考古学博物館は、スペイン君主が収集した貨幣、考古学、民俗学、そして装飾芸術のコレクションを収蔵・展示することを目的としていました。建築家フランシスコ・ハレーニョによる新古典主義様式の新館建設は1886年に始まり、クリストファー・コロンブスの新大陸到達400周年にあたる1892年に完成。1895年には、すべてのコレクションがこの建物に移されました。

1968年には大規模な改装・拡張工事が行われ、博物館の面積は大幅に拡大されました。2008年には更なる改装工事のため一時閉館し、当初2013年に完了予定でしたが、再開館は2014年4月となりました。再開館後の博物館は、考古学を核となる役割とし、装飾芸術コレクションの一部を放出して、より専門性を高めています。

アクセス

マドリード地下鉄4号線のセラーノ駅から徒歩わずか3分という便利な場所に位置しています。

貴重な所蔵品

国立考古学博物館は、スペインの先史時代から中世に至るまでの幅広い時代のコレクションを所蔵しています。古代エジプト、ケルト、古代イベリア、古代ギリシア、古代ローマ、西ゴート、イスラームなど、多様な文化の影響を受けた作品群は、スペインの豊かな歴史を物語ります。

主な所蔵品

アルタミラ洞窟のレプリカ: 先史時代の芸術を代表するアルタミラ洞窟の壁画を忠実に再現しています。
エルチェの貴婦人: 紀元前5世紀頃のイベリア美術の傑作。
バーサの貴婦人: 紀元前4世紀の彫刻。
イビサの貴婦人: 紀元前3世紀の彫刻。
オフェレンテの大貴婦人: 紀元前2世紀の彫刻。
バラソーテの獣人: 紀元前6世紀の彫刻。
グアラサールの宝物: 7世紀の西ゴート王国の奉納冠。
フェルディナンドとサンチャの十字架: 11世紀に象牙で作られた磔刑像。
サモーラの象牙箱: 10世紀の象牙箱。

これらの貴重なコレクションを通じて、スペインの歴史と文化をより深く理解することができるでしょう。

外部リンク

National Archaeological Museum of Spain Muselia （スペイン語）
* スペインの博物館 Spanish Museum.com （スペイン語）

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