国賀海岸

国賀海岸：自然が創り出す絶景と牧歌的な風景の融合

島根県隠岐郡西ノ島町に位置する国賀海岸は、隠岐諸島を代表する景勝地の一つです。昭和13年に国の名勝、昭和38年には国立公園に指定され、その美しい景観は多くの人々を魅了し続けています。所在地名から隠岐国賀海岸とも呼ばれています。

雄大な海蝕崖が織りなす絶景

約13キロメートルにわたって続く海岸線には、高さ200～250メートルの大規模な海蝕崖が連なります。中でも、高さ257メートルを誇る摩天崖は、国内最大級の海崖として知られ、国賀海岸のシンボル的な存在です。摩天崖の上には、第二次世界大戦中に日本海を航行する艦船を監視するための監視所が設けられ、その跡が今も残っています。また、鬼ヶ城や天然の洞門である通天橋など、豪快かつ勇壮な奇勝も点在しています。

牧歌的な風景とのコントラスト

断崖絶壁が続く海岸線とは対照的に、地上には牛馬が放牧された牧草地が広がっており、穏やかな風景が広がります。このダイナミックな自然と牧歌的な風景のコントラストが、国賀海岸の大きな魅力となっています。東方には、高さ100メートル級の東国賀海岸も望むことができます。

大山隠岐国立公園の一部

国賀海岸は大山隠岐国立公園に指定されており、隠岐地域を代表する観光スポットの一つです。しかし、交通アクセスがやや不便なため、周辺の観光施設は比較的少ない状況です。

国賀海岸遊歩道で絶景を満喫

摩天崖から国賀浜へと続く約1キロメートルの遊歩道（高低差約250メートル）では、徒歩で約60分（上り）、約45分（下り）かけて、摩天崖や通天橋の全貌を望むことができます。ただし、放牧されている牛や馬の糞が落ちている場合があるので、注意が必要です。遊歩道の終点である国賀浜へは、町営バスが運行しています。この遊歩道は、読売新聞の「遊歩百選」にも選ばれています。

アクセス

• - 定期観光船（隠岐観光）: 海上から洞窟巡りを楽しめます（3月下旬～11月中旬のみ運航）。
• - 路線バス（西ノ島町営バス）: 1日に2～5便運行（3月下旬～10月末のみ）。

関連項目

• - 島根県の観光地

外部リンク

• - 隠岐国賀海岸 - 国指定文化財等データベース（文化庁）

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