隠岐郡

隠岐郡について

隠岐郡は、島根県の北方に位置する隠岐諸島に点在する3町1村から構成される郡です。かつての令制国である隠岐国に相当し、山陰道の一部を形成しています。2024年12月1日の推計人口は17,997人、面積は345.93平方キロメートルで、人口密度は1平方キロメートルあたり52人となっています。

構成自治体

現在の隠岐郡は、以下の3町1村で構成されています。

海士町（あまちょう）: 隠岐諸島の北東部に位置し、漁業と農業が盛んな町。
西ノ島町（にしのしまちょう）: 隠岐諸島の中央部に位置し、独特の地形と自然景観が魅力。
知夫村（ちぶむら）: 隠岐諸島の中でもっとも小さな島に位置し、独自の文化が残る。
隠岐の島町（おきのしまちょう）: 隠岐諸島最大の島を占め、郡の中心的な役割を担う。

郡域の変遷

1969年（昭和44年）に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の3町1村と変わっていません。この郡の発足は、それまでの周吉郡、穏地郡、海士郡、知夫郡の区域を統合したものです。

旧周吉郡: 西郷町と布施村があり、現在は両町村ともに隠岐の島町となっています。
旧穏地郡: 都万村と五箇村があり、こちらも現在は両村ともに隠岐の島町に統合されています。
旧知夫郡: 西ノ島町と知夫村があり、現在は両町村ともに存続しています。
旧海士郡: 海士町があり、現在も町として存続しています。

2004年（平成16年）には、西郷町、布施村、五箇村、都万村が合併し、隠岐の島町が誕生しました。これにより、隠岐郡内の町村の数は減少しましたが、郡としての構成は変わらず、現在に至ります。

歴史

隠岐郡は、古くから隠岐国として知られ、独自の歴史と文化を育んできました。この地は、日本海を航行する船の重要な中継地であり、また、流刑地としても利用された歴史を持ちます。豊かな自然と独自の文化が共存し、多くの観光客を魅了しています。

参考文献:
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 32 島根県、角川書店、1979年7月1日。ISBN 4040013204。

関連事項

隠岐国
* 隠岐諸島

この解説を通して、隠岐郡の歴史、地理、文化について理解を深めていただければ幸いです。

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