国道客運台北総站

国道客運台北総站について

国道客運台北総站（台北インターシティバスターミナル）は、台湾台北市中正区に位置していた長距離バス専用のターミナルです。この施設は交通の乱れが生じていた台北駅周辺の問題を解決するために整備され、2005年に開業しました。

施設の歴史

1990年代に入ると、台湾の長距離バス運行が民間に開放され、様々なバス事業者が台北駅近隣の道路に発着所を設けました。このため、交通の混雑が悪化し、台北市政府は台北駅の特定エリア内に新たなバス運行施設を計画しました。この施設は後に「交九転運站」と呼ばれるようになりました。

2005年8月には、台北市長の馬英九がテープカットを行い、臨時の高速バスターミナルが利用開始されました。これが国道客運台北総站の始まりです。このターミナルは、D1エリアに位置しており、市民大道と重慶北路の交差点近くにあります。

その後、2004年末には日勝生活科技が交九転運站の開発権を取得し、施設名を「台北転運站」に変更。工事は2005年6月に始まり、2009年3月には完成、同年6月に正式に運用が開始されました。新しいターミナルの開業により、国道客運の台北站は移転し、D1エリアは台北双子星のプロジェクトへと転用されることになりました。

ターミナルの運営

2009年には、台北転運站の営業開始に伴い、当駅での長距離バス路線は10本に限られ、その後さらに減少しました。最終的に2010年には、最後まで残っていた路線が移転し、バスターミナルの営業は終了しました。

ターミナルの運用開始時には、1階には30の窓口とサービス施設が設けられ、2階から4階には合計50のバス乗り場が設置されていました。1時間あたりの輸送能力は466台のバスが旅客を運び、年間を通じて多くの人々に利用されていました。

乗り入れていたバス事業者

国道客運台北総站には多くのバス事業者が路線を設けており、主な路線には建明客運、国光客運、大有巴士などがありました。また、一部のバス事業者は台北東区と台中を結ぶ路線等を運行していました。これにより、ターミナルは多様な行き先に対応する拠点となっていました。

しかしながら、ターミナルの閉鎖によって、多くの路線は他のターミナルへと移行し、地域の交通ネットワークにも影響が出ました。

参考情報

国道客運台北総站の閉鎖は、多くのバス利用者にとって新たな交通システムの再構築を意味しました。この施設は、台北市の交通事情に重要な役割を果たしてきた歴史を有し、地域交通の発展に寄与してきました。

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