国道365号

国道365号の概要

国道365号（こくどう365ごう）は、石川県加賀市を起点に三重県四日市市に至る一般国道であり、北陸地方から中京圏への重要な交通路となっています。延長は224.8 kmで、主に日本海に面する越前海岸に沿って南下し、最後には伊勢湾岸に到達します。

路線の構造と通過地

国道365号は、北陸地方と中京圏を結ぶ幹線道路として機能しており、県境を越えながら様々な地形と交通状況を含んでいます。具体的な路線は、加賀市からスタートし、福井県の各市町を通過。福井市を経て、滋賀県を越え、岐阜県と三重県にも足を踏み入れます。主な通過地には、福井市、越前町、武生市などが含まれ、最終的には四日市市に至ります。

路線延長と道路状況

国道365号の総延長は224.8 kmで、具体的には石川県が9.4 km、福井県が106.3 km、岐阜県が20 km、滋賀県が52.0 km、三重県が37.1 kmを占めています。また、重用延長は76.2 kmとなっており、福井県内での重用が目立ちます。これに伴い、実延長は148.6 km、現道は145.7 kmです。

路線の状況にはアップダウンがあるほか、川や峠の越境があり、特に福井と滋賀県の境界にある椿坂峠や栃ノ木峠は注意が必要な場所です。冬季には積雪などの影響で通行止めになることがあります。

重要なバイパス

国道365号では、交通の流れを改善するためにいくつかのバイパスが整備されています。

椿坂バイパス

冬季の豪雪などにより交通が困難だった椿坂峠を迂回するために整備されたのが椿坂バイパスです。全長は3,250 mで、トンネルや橋梁によって旧来の道を通らずに安全に通行できるようになっています。

員弁バイパス

三重県いなべ市から四日市市にかけて、交通量の多い地域に設けられた員弁バイパスは、2008年に全線開通しました。このバイパスにより、従来の交通時間が約20分短縮され、地域住民にとって利便性が向上しました。

道の駅と交通

この国道沿いにはいくつかの道の駅があります。例えば、福井県の「蓮如の里あわら」や「みくに」、滋賀県の「浅井三姉妹の郷」などが挙げられます。道の駅は、観光情報や休憩場所として重要な役割を果たしています。

地理的背景

国道365号は、非常に広範囲にわたって地形や地域を横断するため、地域によっては急勾配や急カーブが存在します。また、一部区間は歴史的な道と重なっており、鉄道との関連も深い道でもあります。

結論

国道365号は、石川県から三重県に至る重要な交通路であり、地域間のつながりを強化しています。その改良やバイパスの整備によって、ますます利用しやすくなっていくことが期待されています。これにより沿道の地域が活性化し、交通の利便性がさらに向上することが見込まれています。

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