国道477号

国道477号：四日市から池田へ、変化に富む234kmの旅

国道477号は、三重県四日市市を起点に、兵庫県川西市を経由し、大阪府池田市に至る全長約234kmの一般[[国道]]です。この路線は、比較的整備された区間と、狭隘で走行に難のある区間が混在する、変化に富んだルートが特徴です。

起点から琵琶湖まで：山脈と湖の狭間を縫うように

四日市市を出発した国道477号は、まず鈴鹿山脈を越えます。この区間は「湯の山街道」「鈴鹿スカイライン」と呼ばれ、一般[[国道]]としては比較的整備された道路が続きます。かつて有料道路だった区間も含まれますが、現在は無料化されています。冬季は通行止めとなる区間もあります。

山脈を越えると、滋賀県に入り、琵琶湖の南岸を走ります。琵琶湖大橋を渡る区間は有料ですが、橋梁以外の区間は無料です。この滋賀県内区間は、道なりに進まず、多くの右左折を繰り返す箇所があり、かつては優先道路としての扱いが低い場所もあったようです。近年、大河原バイパスや小出石バイパスの開通などで、通行環境は改善されつつあります。

京都府北部：酷道の代名詞「百井別れ」と難所が点在

琵琶湖を渡り京都府に入ると、道は山間部へと入っていきます。特に京都府北部は、狭隘で急勾配な区間が多く、「酷道」として知られています。

その中でも最も有名な難所が「百井別れ」です。ここは、国道477号と京都府道38号が交わる交差点で、急角度の分岐と、狭く急勾配な百井峠への道が特徴です。小型車でも切り返しが必要な箇所があり、大型車の通行は困難です。この区間は、道幅が狭く、舗装状態も悪い箇所が多く、すれ違いが困難な箇所も多いことから、ドライバーには注意が必要です。

百井別れ以外にも、花脊峠、極めて急勾配な百井峠など、多くの難所が点在します。南丹市内の八木駅付近では、狭隘な駅前商店街を通過する区間があり、大型車の一方通行規制が実施されています。また、南丹市から亀岡市にかけては、JR山陰本線に沿って国道9号と重複する区間もあります。

大阪府池田市：渋滞の名所から変化

終点の大阪府池田市付近は、国道173号、国道423号、国道176号と重複する区間があり、かつては関西有数の渋滞ポイントとして知られていました。しかし、近年、周辺道路の整備やバイパスの開通により、渋滞は軽減されています。

バイパス整備の現状

近年、国道477号では、いくつかのバイパスが整備され、通行環境の改善が進められています。三重県、滋賀県、京都府、大阪府それぞれにバイパスが建設され、狭隘区間の解消や、急カーブの緩和に貢献しています。しかし、依然として通行に注意が必要な箇所も多く残っています。

歴史と地理

国道477号は、1993年（平成5年）4月1日に指定されました。ルート上には、武平峠、途中越、百井峠、花脊峠といった多くの峠があり、歴史的な街道の面影を残す場所も少なくありません。また、沿線には多くの自治体や集落があり、地域の生活道路としても重要な役割を果たしています。

まとめ

国道477号は、自然豊かな景観と、歴史的な道程、そして「酷道」として知られる難所が混在する、魅力的な路線です。バイパス整備などの改善が進められていますが、運転には細心の注意が必要です。このルートを通行する際には、事前に道路状況を確認し、安全運転を心がけることが重要です。

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