国鉄機関車の車両形式

日本の機関車形式番号の付番法

日本国有鉄道（国鉄）およびその後のJRグループ各社における機関車の車両形式番号は、長い歴史を持つ独特の命名規則に基づいています。この記事では、特に蒸気機関車を中心に、その付番方法と歴史的背景を詳述します。

蒸気機関車の形式称号

蒸気機関車の形式称号は、1928年に変更され、アルファベットと数字を組み合わせた形式が採用されました。この変更以前の1909年までは、連番で形式番号が付けられており、当初は機関車の形態に関係なく番号が付与されました。特に注目すべき点は、阪神間鉄道開業時に番号が地域ごとに区分されたことです。これが混乱を招き、最終的には一般共有番号に改訂されました。

鉄道作業局時代

1909年以前、鉄道作業局時代には形式番号が存在しましたが、阪神間鉄道開業後、奇数と偶数で番号が分けられました。機関車の固定的な番号が必要になり、最初は1文字または2文字のアルファベットで形式が示されました。その後、動軸数や機関車の種類によって分類され、時代ごとに様々な形式番号が付与されるようになりました。

1909年の形式称号制定

1909年に制定された新しい形式称号は、それまでの方式から大きく変わり、タンク機関車とテンダー機関車の番号が分けられて利用されるようになりました。これにより、形式と番号の関連性が確立され、動軸数による分類が行われました。特に685形や9600形など、国鉄蒸気機関車の中でも有名な形式がこのタイミングで登場しました。

1928年の称号改正

1928年、再度の改正がなされ、形式番号の見直しが行われました。この改正では、主要な動軸数や機関車の種類に基づいて番号が与えられる仕組みが確立しました。具体的には、動軸数A、種類を表すN、同一形式内の製造番号Xが用いられました。

例えば、D51 200はD51形の中で200番目に生産されたものであり、動軸数が4軸の蒸気機関車ですが、後で製造される電気機関車やディーゼル機関車もこのような体系が適用されました。

電気機関車とディーゼル機関車の形式

国鉄時代、電気機関車やディーゼル機関車も同様の規則に従って付番されました。電気機関車の形式は、主にその種類や最高速度に基づいて番号が与えられ、ディーゼル機関車についても同様に、動軸数や機関車の種類を元に形式が定義されました。

JR発足後の新形式

国鉄分割民営化により、JRが誕生すると、新しい形式の付与が始まりました。特に、日本貨物鉄道やJR九州などは新型の電気機関車やディーゼル機関車の製造を行い、新たな付番方式を確立しました。これらは従来の規模を引き継ぎつつ、それぞれのニーズに応じた独自の形式番号が使用されています。

結論

日本の鉄道における機関車の形式番号付与の歴史は、鉄道の発展とともに変化し続けてきました。それぞれの時代において求められる役割や機能を反映し、現在の形式番号体系は、その名残を色濃く残しています。日本の機関車形式の付番方法は、実用性と歴史的背景がうまく絡み合った興味深い文化の一部です。

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