国鉄C40形コンテナ

国鉄C40形コンテナについて

国鉄C40形コンテナは、日本国有鉄道が1986年度にわずか100個製造した鉄道輸送用の有蓋コンテナです。このコンテナは、輸送高のニーズに応えるため、特に高さを増加させて設計されています。C31形コンテナを基に、各寸法が調整されており、片側扉及び片側妻扉が付いた二方開きのデザインが特徴的です。

構造とデザイン

C40形コンテナの外形寸法は、高さが2,500mm、幅が2,438mm、長さが3,658mmとなっており、自重は1.4tです。内容積は17.9 m³で、最大積載量は5tに達します。このコンテナは、後に汎用コンテナとしても使用されるなど、長い間その設計が支持され続けました。

塗装については、基調として青22号「コンテナブルー」が採用されており、C36形に比べて拡大した容量を表すために白い帯が装飾されています。このような明確な外観は、運送業界での識別を容易にします。

運用状況

C40形コンテナは、日本通運が製造したNC2形コンテナの国鉄版として位置付けられており、特定の駅に常備されて使用されていました。1987年に行われた国鉄民営化の際には、すべてのC40形コンテナが日本貨物鉄道（JR貨物）に引き継がれ、一般的な汎用コンテナにも利用されるようになりました。これは、様々な貨物を効率よく輸送するための一環として行われた施策でした。

しかし、2001年度以降に登場した19D形や19G形など新しいコンテナ形式の影響で、C40形コンテナは次第に廃棄されていきました。最終的には2007年度に全てが廃止され、C40形コンテナの時代は幕を下ろしました。このようにして、国鉄C40形コンテナは日本の鉄道輸送の歴史の中で重要な役割を担っていたことがわかります。

参考文献

• - 貨車技術発達史編纂委員会（編著）『日本の貨車 技術発達史 明治5年〜平成16年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年。
• - 吉岡心平『国鉄コンテナのすべて』下、ネコ・パブリッシング、2009年。

関連項目

• - JR貨物のコンテナ形式

このように、国鉄C40形コンテナは、日本国内の貨物輸送において特異な地位を占めていたことが読み取れます。

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