国際アニメーション映画協会

国際アニメーションフィルム協会（ASIFA）は、アニメーション文化の国際的な発展と振興を目的とした非営利団体です。1960年にフランスのアヌシーで、カナダの著名なアニメーター、ノーマン・マクラレンをはじめとするアニメーション作家たちによって設立されました。

現在、ASIFAは世界各国に30以上の支部を展開し、アニメーション作家や研究者、教育者、学生など、幅広い層の会員を擁しています。各支部では、アニメーション制作の支援、上映会やワークショップの開催、地域のアニメーション文化の振興など、様々な活動を行っています。

ASIFAの活動の中でも特に注目されるのが、アニメーション映画祭の後援です。ASIFAは、世界各地で開催される主要なアニメーション映画祭を公認し、その運営を支援しています。代表的な映画祭としては、以下のようなものがあります。

アヌシー国際アニメーション映画祭（フランス）：世界最大規模のアニメーション映画祭であり、ASIFA設立の地であるアヌシーで開催されます。
オタワ国際アニメーションフェスティバル（カナダ）：実験的な作品やインディペンデント作品の上映に力を入れている映画祭です。
広島国際アニメーションフェスティバル（日本）：平和をテーマにした作品を上映するユニークな映画祭でしたが、2020年に終了しました。
ザグレブ国際アニメーション映画祭（クロアチア）：歴史ある映画祭であり、芸術性の高い作品の上映で知られています。

また、ASIFAハリウッド支部では、毎年アニー賞を選考しています。アニー賞は、アニメーション業界で最も権威のある賞の一つとして知られており、映画、テレビ、ゲームなど、様々な分野のアニメーション作品が対象となります。

ASIFAの理事会は、世界各国のアニメーション専門家によって構成されており、ASIFAが後援するアニメーション映画祭で定期的に会合を開き、アニメーション文化の発展について議論しています。

ASIFAは、アニメーション作家の権利擁護や、アニメーション教育の推進、アニメーション研究の支援など、多岐にわたる活動を通じて、アニメーション文化の発展に貢献しています。

歴代会長

ノーマン・マクラレン (1960–1979年)
ジョン・ハラス (1979–1988年)
ラウル・セルヴェ (1988–93年)
ミッシェル・オスロ (1994–99年)
アビー・フェイジョ (1999–02年)
トマス・レノルドナー (2002–04年)
ノウレディン・ザリンケルク (2004–06年)
木下小夜子 (2006–2009年)
ネルソン・シン (2009–2012年)
エド・デロシュ (2013–2015年)
木下小夜子 (2018–)

支部一覧

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