国際エネルギースタープログラム

国際エネルギースタープログラムは、オフィスで使用されるOA機器の省エネルギー化を促進するための国際的な環境ラベリング制度です。このプログラムは、アメリカ環境保護庁（EPA）が主導する「エネルギースター」を基盤としており、日本では経済産業省がEPAとの相互承認の下で運営しています。

概要

1993年にアメリカ環境保護庁が策定したOA機器の省エネルギー基準が、このプログラムの起源です。日本は1995年にアメリカからの呼びかけに応じ、このプログラムに参加しました。対象となる製品は、パソコン、ディスプレイ、プリンター、ファクシミリ、コピー機、スキャナ、複合機など多岐にわたります。

製造事業者は、経済産業省に登録することで、基準を満たした製品にエネルギースターロゴを自己宣言によって使用できます。この制度は、OA機器のエネルギー消費効率を向上させ、環境負荷の低減に貢献することを目的としています。

策定の経緯

エネルギースターは、1992年にアメリカのクリントン政権下で、環境保護庁（EPA）とエネルギー省（DOE）によって開始された消費者向け製品のエネルギー効率に関する基準制度です。この制度は当初、アメリカ国内のエネルギー消費削減を目的としていましたが、後に国際的なプログラムへと発展しました。

アメリカに続き、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、台湾、そしてEU（欧州連合）を含む多くの国々がこのプログラムを採用し、国際的な協力体制が構築されました。日本もその一環として、このプログラムを導入しています。

相互認証

国際エネルギースタープログラムは、本来、製造業者による自己認証制度として機能しており、ある国で認められた製品は、相互認証を通じて他の参加国でもエネルギースターロゴを使用できる仕組みでした。しかし、2010年頃に北米地域で、基準を満たさない製品が「エネルギースター」の認証を受けている事例が発覚しました。

この問題を受けて、北米地域では自己認証制度から第三者認証制度へと移行しました。現在では、相互認証制度自体は維持されているものの、2011年1月1日以降に製造された北米向け製品については、EPAが認定する第三者機関（CB）による製品認証が必須となっています。これにより、プログラムの信頼性と品質を確保する取り組みが進められています。

参考文献

• - 省エネルギーセンター

関連項目

• - 省エネルギーセンター

外部リンク

• - 国際エネルギースタープログラム

このプログラムは、省エネルギー製品の普及を促進し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

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