国際エミー賞

国際エミー賞について

国際エミー賞（International Emmy Award）は、エミー賞の一環を成す国際的なテレビ番組の賞であり、アメリカ合衆国外で制作されたすぐれたテレビ作品を表彰しています。この賞は国際テレビ芸術科学アカデミー（IATAS）によって授与され、授賞式は例年11月にニューヨークで行われるInternational Emmy Awards Gala において催されます。国際エミー賞は1973年から始まり、その初回授賞式はCBS社のラルフ・バルークの主催のもと、ニューヨークのプラザホテルで開催されました。初回には約200人が出席しました。

国際テレビ芸術科学アカデミーの設立

IATASは1969年に設立され、インターネットやモバイル、デジタル技術を含めたテレビのあらゆる領域に関わる500社以上のメディアやエンターテインメント関連の専門家が会員となっています。この団体は全米テレビ芸術科学アカデミー（NATAS）の一部でありつつも、運営は独自の理事会により行われています。また、国際エミー賞の他に、国際ニュースエミー賞や国際エミー・キッズ賞といった関連賞を発表する役割も担っています。数年前からはカンヌのMIPTVの一環としてインタラクティブ部門も加わりました。

選考プロセスと部門

IATASは様々な部門においてコンテストを開催しており、それに応じて応募が可能な番組は異なります。番組部門、ニュース部門、そしてキッズ部門など、多岐にわたる分野で773の作品が対象となっています。特にキッズ部門は4月に行われるMIPTVで発表され、報道部門は10月に発表されます。この選考に参加するのは、約600人にも及ぶ国際的なテレビ関係者で、評価プロセスはアーンスト・アンド・ヤングによって監査されています。

国際エミー賞の主要部門

国際エミー賞には以下のような部門があります：

• - 番組部門

- 芸術番組
- コメディーシリーズ
- 時事問題
- ドキュメンタリー
- ドラマシリーズ
- 報道
- 非英語米国プライムタイム番組
- リアリティ・バラエティ
- テレノベラ
- 短編シリーズ
- テレビ映画/ミニシリーズ

• - パフォーマンス部門

- 男優
- 女優

• - キッズ部門

- 国際エミー・キッズ賞

• - デジタル部門

- 国際デジタル・エミー賞

日本の受賞者

日本の番組も多くの回で国際エミー賞を受賞してきており、最初の受賞は第15回（1975年）のNNNドキュメントによるものでした。その後も、NHKをはじめとする多くの日本の制作会社が受賞しています。特に、毎日放送が制作したドキュメンタリー番組や、NHKの教育番組が数多くの受賞歴を誇ります。

このように、国際エミー賞は世界中の優れたテレビ番組を称賛し、国際的なメディアの発展に寄与しています。各国からの多様な作品が競い合い、新しい視点やストーリーが世界へと発信される場として、今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

もう一度検索