国際バスケットボール連盟

国際バスケットボール連盟（FIBA）

国際バスケットボール連盟（FIBA）は、バスケットボールに関する国際競技連盟で、男子・女子の5人制や3x3形式の大会を統括しています。FIBAの名称は、元々の「国際アマチュアバスケットボール連盟」に由来し、1989年以降は「アマチュア」が除かれたものの、略称はそのままとなっています。現在、213の国内連盟が加入しており、これは他の多くのスポーツ連盟を上回る数字です。また、日本は1936年にFIBAに加盟しており、その後の大会での活躍を通じて注目を集めています。

FIBAはバスケットボールのルールの策定や、国際大会の開催、選手の移籍管理など幅広い業務を担当しています。特に注目されるのは、男女のオリンピック予選と夏季オリンピックの大会を運営している点で、これにはFIBAの認定を受けた多くの競技者が参加しています。

FIBAが主催する大会には、4年に1度行われる「FIBAバスケットボール・ワールドカップ」があり、優勝したチームには名誉あるネイスミス・トロフィーが贈られます。この大会は、1970年から2014年までFIFAワールドカップと同じ年に開催されていましたが、2019年からはその翌年に開催されることになりました。女子の大会である「FIBA女子バスケットボール・ワールドカップ」も同様に行われ、1986年から2014年までは男子の大会と同じ年に別の国で開催されていました。

FIBAはまた、若い選手を育成するための大会も主催しており、男子・女子それぞれにU19やU17のワールドカップを開催しています。さらに、3x3形式の競技も注力されており、3x3世界選手権と3x3 U-18世界選手権が定期的に行われています。

FIBAは1932年にスイスのジュネーブで設立され、初期の加盟国は8カ国でした。1936年のベルリンオリンピックでは、創設者であるジェームズ・ネイスミスが名誉会長に任命され、バスケットボールの国際的な地位を高める要因となりました。1950年以降は男子のワールドカップ、1953年からは女子のワールドカップの開催を開始し、これらの大会は4年ごとに開催されています。

1989年の総会では、NBA選手がワールドカップやオリンピックに参加できるよう変更が採択され、競技の多様性が広がりました。FIBAの本部は、1956年にミュンヘンに移転し、その後2002年に再びジュネーブに戻り、さらに2013年には新しい本部に移転しています。2020年の東京オリンピックでは、3x3競技が正式種目に加わるなど、FIBAは常に進化を続けています。

FIBAの大会では、広告の取り決めが厳格で、指定されたパートナー企業の広告のみが掲示される「クリーンスタジアム」が導入されるため、観客はより真剣に試合を楽しむことができます。各国のナショナルチームは、過去8年間の国際大会の成績を基にしたFIBAランキングで評価され、これにより順位が決まります。

FIBAの活動は、世界中のバスケットボール愛好家にとって重要な役割を果たしており、その影響力は国際的にも広がっています。FIBAの公式ウェブサイトでは、最新情報やイベントスケジュールなどが随時更新されています。

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