国際労働組合総連合

国際労働組合総連合（ITUC）

国際労働組合総連合（こくさいろうどうくみあいそうれんごう、英称：International Trade Union Confederation、略称：ITUC）は、世界最大の労働組合国際組織です。本部はベルギーのブリュッセルにあり、現会長は郷野晶子氏が務めています。ITUCは、労働者の権利を擁護し、より良い労働条件を実現するために活動を展開しています。

設立の背景

ITUCは2006年11月1日、オーストリアのウィーンで開催された設立総会において創立されました。この際、二つの既存団体が統合されました。一つは国際自由労働組合総連盟（ICFTU）で、1949年に設立されました。もう一つは国際労働組合連合（WCL）で、もともとは1920年に国際キリスト教労連（IFCTU）として始まり、その後1968年に改称されました。また、これら二つの団体に加盟していなかった数カ国の労働組合中央組織も新たに参加しました。

加盟国と組織

ITUCは、世界156カ国からの加盟を受け入れており、その参加者数は延べ1億7,428万人にのぼります。この広範なネットワークにより、ITUCは様々な国や地域の労働問題について幅広く対応する能力を有しています。日本においては、連合（日本労働組合総連合会）がICFTUに以前から加盟していたため、ITUCにも加盟しています。

特に興味深い点は、インドなどのように、複数のナショナルセンターが同時にITUCに加盟している場合もあることです。これにより、多様な労働運動が一堂に会し、地域特有の課題に対して協力し合うことが可能です。

ITUCの役割

ITUCは、労働者の権利を守るために多岐にわたる活動を行っています。具体的には、労働条件の改善、労働権の擁護、社会的な平等の促進などが含まれます。また、国際的な政策作成にも関与しており、国連やその他の国際機関と連携しながら、持続可能な開発目標（SDGs）の達成に向けて取り組んでいます。

脚注と関連項目

ITUCに関連する他の組織としては世界[[労働組合連盟]]や、各国の労働組合の国際的なネットワークがあります。これらの団体は、労働者の権利の保護に向けた総合的なアプローチを追求しています。

外部リンク

• - 国際労働組合総連合公式サイト
• - 連合（日本労働組合総連合会）公式サイト

国際労働組合総連合は、強固なネットワークを通じて、労働者の声を国際的に発信し続ける重要な組織として機能しています。

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